24日に行われたソフトバンク対オリックスの一戦。試合は「3-3」で引き分けとなったが、同戦でソフトバンク・工藤公康監督が見せた采配がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。

 問題となっているのは、「3-3」の同点で迎えた9回裏1死一塁での采配。打者・周東佑京、一塁走者・牧原大成というこの場面で、工藤監督は周東に最初は送りバントを指示。だが、カウント「2-1」となった後の4球目に、突如作戦を切り替えバスターエンドランを敢行させた。

 しかし、周東が放った打球は二塁正面へのゴロとなり併殺を取られる最悪の結果に。強攻策が裏目に出てサヨナラ機を作れなかったソフトバンクは、その後延長10回裏も無得点に終わり試合は引き分けとなった。

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 工藤監督の采配を受け、ネット上には「素直にバントさせとけよ、その方が絶対進塁のチャンスは高かっただろ」、「相手投手は球荒れてたから無理に動かず待球作戦の方が良かった」、「1点取ればサヨナラの場面なのになぜ欲をかいたのか」といった批判や不満が噴出している。

 一方、「周東はバントあまり決めてないから、バスターエンドランは必ずしも間違いではないのでは」、「打球が飛んだ方向が悪かっただけで、采配としてはそこまで責められるようなものではない」といった擁護のコメントも複数見受けられた。

 「今回の場面は周東の後続が得点圏打率『.333』の栗原陵矢だったため、チームとしては是が非でも走者を二塁に進めたい場面。しかし、周東は今シーズン出場67試合で6個しかバントを決めておらず、今回の打席でも3球目のストライクを転がしきれていなかったため、バント失敗で走者を進められないリスクも少なくはありませんでした。このような点を踏まえ工藤監督はバスターエンドランを選択したものと思われますが、この作戦は成功すれば一、三塁の大チャンスとなり、失敗でも牧原が二塁へ進塁する可能性は大。また、もし牧原が二塁でアウトとなっても、一塁に残る周東の二盗でカバーする方法もありました。今回は打球方向が悪かったため併殺となりましたが、そこまで筋が通っていない作戦ではないと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター)

 試合後、工藤監督は「しっかり切り替えないといけない」と勝ちきれなかったことを反省したことが伝えられている。同日に2位ロッテが敗れゲーム差が広がったことがせめてもの救いなのかもしれない。文 / 柴田雅人