リバプールは24日、EFLカップ(カラバオカップ)3回戦でリーグ1(イングランド3部)に所属するリンカーン・シティとのアウェイゲームに臨み、7-2で圧勝した。なお、FW南野拓実はフル出場し、2ゴール1アシストを記録した。

プレミアリーグの前節でチェルシーを破り、開幕連勝スタートのリバプール。28日にアーセナルとのビッグマッチを控える中、今季のEFLカップ初戦ではファン・ダイクを除く先発10人を変更。

GKにアドリアン、最終ラインはネコ・ウィリアムズとファン・ダイクと共に、いずれもデビュー戦となったリース・ウィリアムズ、ツィミカスを起用。中盤はカーティス・ジョーンズ、グルイッチ、シャキリの3センターハーフ、トップ下の南野、2トップにエリオット、オリジが並んだ。

中盤ダイヤモンドの[4-3-1-2]の布陣で臨んだリバプールは、立ち上がりから圧倒的にボールを握る。すると、開始9分にはボックス手前右の好位置でFKを獲得。ここでキッカーのシャキリが得意の左足を振り抜くと、美しい軌道を描いたボールがゴール右隅に決まり、幸先よく先制に成功した。

さらに、畳みかける攻めを見せるリバプールは18分、前線からのプレッシャーで相手DFのパスミスを誘うと、シャキリがブロックしたボールがDFに当たってこぼれたところに反応した南野がボックス手前右からうまく力が抜けた絶妙な右足のミドルシュートをゴール右上隅に突き刺し、コミュニティー・シールド以来の今季2点目とした。

これで完全に乗ったプレミアリーグ王者は、23分にもセットプレーの流れから南野が枠内シュートを飛ばすと、30分過ぎに立て続けにゴールを奪う。

まずは32分、最後尾のリース・ウィリアムズからの正確なフィードをボックス左のオリジが頭で落とす。これを拾ったC・ジョーンズが冷静に対面のDFを外して右足のコントロールシュートを右隅に突き刺す。さらに、36分には右CKの二次攻撃からこぼれ球をエリオットが回収し、中央のC・ジョーンズに繋ぐと、19歳の生え抜きMFが鮮やかなターンから放ったミドルシュートが相手DFにディフレクトし、ゴール右隅の完璧なコースに決まった。

前半に4点を奪って試合を決めたリバプールは、ハーフタイムでファン・ダイクを下げてファビーニョを投入。だが、後半もエンジン全開のチームは、キックオフ直後の攻めでGKと一対一となったエリオットのシュートのこぼれ球を南野が押し込み、開始早々にゴールをこじ開ける。

57分にエリオットを下げて新加入のジョタをデビューさせたアウェイチームは、61分に一瞬の隙を突かれてエドゥンにゴールを奪われるが、直後の65分にはグルイッチのグラウンダーのミドルシュートが決まり、長らく武者修行が続いたセルビア代表MFに待望の初ゴールが生まれた。

その後、セットプレーから2点目を奪われるなど、点差もあってか、試合はやや大味な展開となったが、89分にはロングカウンターから南野のラストパスに抜け出したオリジがこの日のゴールショーを締めくくる7点目を奪い、試合はタイムアップ。

2ゴール1アシストを記録した南野の活躍などで、3部相手に圧勝のリバプールが順当に4回戦進出を決めた。なお、その4回戦では28日にリーグ戦で対戦するアーセナルとの対戦となる。