JR静岡駅前に一風変わった自動販売機が登場。「裏面」の文字が思わず目を引く斬新なデザインですが、設置元のダイドードリンコに開発の経緯を聞きました。

パッケージ裏面の情報を掲出

9月17日(木)〜9月23日(水)の期間限定で、JR静岡駅直結「静岡駅ビル パルシェ」1F食彩館「いろどりひろば」に設置されたのは、パッケージ裏面の栄養成分やカロリー表示を前面に掲出した自販機。

製品の“顔”であるパッケージ表面を隠すとは何とも大胆ですが、ダイドーによれば国内初となる、その名も「裏面自販機」なのだとか。

自販機でも成分表示を確認したい

家庭など身近な場所に薬箱を設置する「置き薬」事業にルーツを持つダイドーは、昨今の健康意識の高まりを受けて今回の施策を考案。

「自販機でも購入時に成分表示やカロリー量を確認したい」という一部の声をヒントに、飲料の成分などパッケージ裏面の情報を見て購入できる「裏面自販機」の開発へと至ったそうです。確かに、コンビニやスーパーでは栄養成分やカロリー表示をチェックして購入を検討する人も多いのでは?

「裏面の情報を見せつつ、後ろにある商品サンプルの存在感をどこまで感じさせるのか」、透け具合の絶妙な調整に苦労したという裏話も教えてくれました。

人生100年時代のスタンダードになるか

「1956年の大同薬品工業の創業時から、静岡は本社に次ぐ重要な拠点としていた歴史があり、その関係が今に引き継がれ、長きに渡り地元の皆様に愛され続けています」として、今回の設置場所をJR静岡駅前に決定したダイドー。

「裏面自販機」の今後の展開は未定となっていますが、人生100年時代に備えた健康マネジメントに注目が集まる今、これまでの常識にとらわれない新たな施策が求められているのかもしれません。

―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』