豚から取り出された細胞に植物由来のビタミン・糖分・タンパク質を与えて培養するという手法で生み出された「人工ベーコン」の試験提供がアメリカでスタートしました。

Mission Barns

https://missionbarns.com/

Mission Barns tests cell-cultured pork fat with leading pork producer; gears up for hybrid plant/animal bacon tasting

https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2020/08/03/Mission-Barns-tests-cell-cultured-pork-fat-with-leading-pork-producer-gears-up-for-hybrid-plant-animal-bacon-tasting

Mission Barns To Start Taste Tests Of Its Cell-Based Bacon & Pork Fat

https://www.greenqueen.com.hk/mission-barns-to-start-taste-tests-of-its-cell-based-bacon-pork-fat-2/

Cultivated bacon could soon be a reality, as a company readies its first tasing

https://www.zmescience.com/science/cultivated-bacon-test-262435/

2018年に創業したMission Barnsは、動物の細胞から人工肉を培養するという研究を行っている企業です。公式サイトによると、動物から分離した細胞を動物の体内を再現した温熱培養器に入れて、ビタミン・糖分・タンパク質の栄養を与えると、自然に細胞が成長して肥大化して、おいしいお肉になるそうです。Mission Barnsが開発したプロセスでは、一度の細胞培養によって、数百トンの肉を収穫可能な上に、肉の持つ味わいや口当たりなどを変えることもできるとのこと。

そんなMission Barnsが作った「人工ベーコン」が、サンフランシスコ・ベイエリアのレストランの2店舗で応募者に対して試験提供されました。新型コロナウイルスの影響によって店内飲食ができなかったため、Mission Barnsの製品開発ディレクターが調理した人工ベーコンは、テイクアウトの形で提供されました。Mission Barnsのエイタン・フィッシャーCEOは、「我々の人工ベーコンを噛んだときに感じられる脂肪は感覚に訴えるような体験であり、植物由来の原料を使っているとは思えないほど鮮烈な肉々しさの味わいを感じさせてくれます」とコメントしています。

Mission Barnsはレストラン数店舗程度ならば賄えるほどの生産能力を有していますが、2020年内の販売は予定していません。近年人工肉は欧米で注目を集め続けており、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、スターバックスなどの大手ファストフードブランドも人工肉を使った商品の開発を進めています。

ケンタッキーフライドチキンが3Dバイオプリンターで生成した人工肉でチキンナゲットを作成中 - GIGAZINE

Mission Barnsは人工肉の利点として、培養された人工肉には食中毒の原因となるサルモネラ菌やボツリヌス菌などの病原菌や、重金属やポリ塩化ビフェニルなどの汚染物質、心臓病を引き起こすトランス脂肪酸、そして残留抗生物質が含まれていない点を挙げており、さらに培養によって生産される人工肉は持続可能かつ安全で人道的だと主張しています。