ソニーの次世代ゲーム機PS5のグラフィック性能は最大10.28FLOPS、マイクロソフトのXbox Series Xは12FLOPSと公表されています。いずれにせよ現世代のゲーム専用機をはるかに上回るスペックですが、このうちPS5は4K画質でゲームを動作させるのに苦労するかもしれないとの噂が報じられています。

この噂は海外でゲーム関連リーカー(注目製品の未発表情報を発信する人)として知られるDusk Golem(@AestheticGamer1)氏がツイートしているもの。同氏は「バイオハザード」シリーズほかホラーゲームの情報に詳しく、「バイオハザード RE:3」に非対称対戦プレイが含まれることや、「バイオハザード ヴィレッジ」を正式発表前に的中させた等の実績があります。

さてDusk Golemがつぶやいた一連のツイートは、「バイオハザード ヴィレッジ」に使われるカプコン製エンジンを実行する際の、PS5のパフォーマンスに関する質問に対して回答したもの。それによれば、PS5は「特に4Kゲームで苦労しているため、偽の4Kがたくさんある」と他の開発者から聞いたとのこと。その一方でXbox Series X版では同様の問題はないと述べられています。

ゲーム専用機に詳しいテック系ブログTom's Guideは、ここでいう「偽の4K」とはチェッカーボードレンダリングである可能性が高いと推測しています。この技術はPS4 ProがGPU性能の範囲で、フルHDの2倍相当のピクセルで描いたフレームを実解像度よりも高めの「疑似4K映像」に整形するテクニックです。

これまでPS4 Pro用ゲームは見かけは本物4K画像に遜色ない結果を残していることを考えても、実際のプレイには支障はないはず。しかし真の4K解像度かつ60fpsを期待しているプレイヤーにとっては、ある程度は覚悟しておくほうが良いと示唆されているわけです。

とはいえ時間が経つにつれてハードウェアの性能を引き出す技術も進化していくのは、過去のゲーム機で何度となく証明されてきたことです。Dusk Golem氏はどの時点でのバージョンかは言及しておらず、もしかすると最初期のテスト版という可能性もあるため、年末にはPS5でも4Kかつ60fpsのプレイが難なく実現しているのかもしれません。

Source:Dusk Golem(Twitter)

Via:Tom's Guide