実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』の初日舞台挨拶が14日、都内にて開催。ダブルヒロインを務める浜辺美波、福本莉子、共演の北村匠海、赤楚衛二と三木孝浩監督が出席した。


人気少女コミック『ストロボ・エッジ』と『アオハライド』が大きなムーブメントを巻き起こした漫画家・咲坂伊緒による同名少女漫画を実写映画化した同作。『ストロボ・エッジ』『アオハライド』両作品の流れを受け継いだ<咲坂伊緒 青春三部作>の最終章として、実写&アニメーションの連動ダブル映画化プロジェクトとなっている。


浜辺は「無事に公開できるのかなとか、公開しても観ていただけるのかなとか不安もあったりしたんですが、無事に公開できるうれしさを噛み締めております」と喜びを表現。キャストらについては「一体感があったように思います。みんな空気感が似ていて、例えば『今日ははやく帰ろう』みたいになるとみんなそこに向かって頑張るんですよ。例えば『今日はご飯行く』とか。スイッチが入ると、全力を尽くしてくるんですよね」と回顧すると、北村も「みんな同じ“マイペースな血液型”だったので、そのマイペースさがカチッとハマるとかなりスピードが。現場の空気としては温かいんだけど勢いが増す感覚はありましたね」と頷いた。



また劇中に夏祭りのシーンが登場することにちなみ、「夏の理想のデート」を聞かれた浜辺は「花火大会とかで、地元のお祭りだと知り合いがいるじゃないですか。会うと恥ずかしいみたいなのがあるから、お面を買って被って、バレないように手を繋いで歩くみたいな」と回答。答えてすぐ「少女漫画チックですか?(笑)」と照れ笑いを浮かべた浜辺に北村が「年々、妄想の力が強まってる気がしますね」と指摘すると、浜辺は「憧れというので盛り上がってしまいました」とはにかんだ。


また、イベント中盤にはキャスト陣が「学生時代の夏の思い出の写真」をそれぞれ披露。“夢の国”での修学旅行の写真を紹介した浜辺は「夏だったかどうか定かじゃないんですけど、中学の頃の写真がなくて...」としたうえで、「髪型見てほしいんですけど、実はこれカツラなんですよ。ちょうど役で金髪にしてて、学校がダメだったので、カツラを装着して。ジェットコースターでカツラを押さえながら乗ってました。それが印象深くて、カツラでの修学旅行楽しかったなと」とお茶目に懐かしそうに振り返った。


その後キャスト陣は、「みんなの115万枚のフィルムキャンペーン」と銘打ち一般募集した思い出の写真・動画を、Official髭男dismによる主題歌『115万キロのフィルム』に載せて三木監督が編集した特別映像を視聴。学生らが登場する感動の青春ムービーを見つめる浜辺は、感極まったのか思わず涙を流し、上映後に涙の理由を尋ねられると「素敵だなって思って。私中学校の写真がなくて...。青春っていいなって。楽しんでおけばよかったなって思って。素敵な動画でした」とさらに涙を見せた。



最後に浜辺は「この作品はこんな時期だからこそ、いろんな方に届けたい作品になってるかなと思います。今いろんなことをみんなで一緒にするというのは難しい時期ではあるとは思うのですが、この映画を観て、4人の想いだったり青春に共感してそれを共有して、観ていただいた方の絆が深まるような作品になれたらいいなと思います」、北村は「『もっと大事にできた時間あったのに』って後悔しないような夏を、この映画で感じてほしい。振り返って尊い時間ってあって、僕もこの映画で『もっと青春やっときゃよかった』って感じました。そんな時間を学生のみなさまには大事にしてほしいのと、ちょっと大人な僕たちはそんな昔懐かしい日々を思い出せる映画でもあります。みんなのこの夏の心にとどまる映画になればいいなと思います」とそれぞれメッセージを贈り、イベントを締めくくった。


実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は、全国東宝系にて大ヒット公開中。

配給:東宝

© 2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会

© 咲坂伊緒/集英社