現地時間8月11日に民主党の公認候補に確定しているジョー・バイデン氏によって副大統領候補として指名されたカマラ・ハリス上院議員。女性でありアフリカ系、アジア系の移民2世でもあるハリス氏はバイデン氏とはまったく異なるバックグラウンドを持つ人物。またハリス氏は現在55歳。77歳のバイデン氏とは世代も違う。長年議員を務めてきたバイデン氏に対して、ハリス氏は検察官、検事総長として司法で活躍してきた。バイデン氏が当選すれば、あらゆる面で多様な声を反映する政権になると期待する声が上がっている。

かつてバイデン氏を副大統領に選んだバラク・オバマ前大統領も彼の決断を称賛している。ハリス氏を指名することが報じられると、ミシェル・オバマ夫人とともに声明を発表。「カマラ・ハリス上院議員を次の副大統領に選んだことはジョー・バイデンの判断力と人格を明確に表しているだろう」「大統領という職にとって判断力や人格が、あればいいという任意の要素ではなく必須のものであることは現実を見れば明らかだ。アメリカが今、そしてこれから何年にもわたって立ち向かわなくてはならない問題を解決する上で彼女はジョー・バイデンにとって理想のパートナーだ」。

今年7月にもハリス氏を称賛するツイートをしていたオバマ前大統領。「彼女のことは前からよく知っている。副大統領になる準備は完璧にできている。彼女はこれまでのキャリアを通してずっと我々の憲法を守り、公正な機会を求める人たちのために戦ってきた」と応援していた。

これから11月3日(火)の投票日に向けて本格化する選挙戦。2016年の大統領選ではレディー・ガガやケイティ・ペリー、ビヨンセ、マイリー・サイラスらセレブたちが民主党候補だったヒラリー・クリントンを積極的にサポート、注目を集めた。今回は誰がどのような応援メッセージを発信していくのか続報を見守りたい。