上から下に向かって洗うのが基本!

 以前に比べれば少なくなっているかもしれないが、自分で洗車をする人はそれでもまだたくさんいる。いずれにしてもどう洗車するのがよいか、誰かに教えてもらったという人はほとんどいなくて、自己流が大半を占めるはずだ。

 もちろん自分のクルマだけに、好きなように洗えばいいのだが、大切な愛車だけに少しできれいに洗いたいことは誰もが同じだろう。自己流の場合だと、きれいにしたつもりが逆にキズを付けていたということにもなりかねない。そうならないためには、道具やケミカル選びも含めていくつかのポイントがあるが、今回は洗う順番について紹介しよう。ちなみに意識していないと、人間の習性なのか目に見えたところから洗い始める人がほとんどだ。もちろんそれではダメ。

 ではどういう順番が正しいのかというと、シャンプーがけの基本は上から。ルーフ→ボンネット→リヤハッチもしくはトランク→両サイドで洗って行く。ただ、これはボディだけの順番で、クルマ全体でいうと一番最初にガラスを洗い、一番最後にタイヤ&ホイールを洗うようにする。

水を流してキレイにする最後の仕上げも上から下へ!

 まず最初にガラスを洗うのは、キズが付いたら落とすのは大変だからで、塗装は磨けば比較的簡単に落とすことができる。そのため、スポンジが一番きれいなときにガラスを洗ってキズを最大限に防止する。一番最後のタイヤ&ホイールはこれとは逆で、少々のキズは目立たないからだし、先にホイールを洗うとスポンジにブレーキダストが入り込んだりして、それで塗装を洗うと当然、キズを付けることになるからだ。

 ボディ自体の順番については、サイドからシャンプーをかけていくと、ルーフを洗うときに体がボディに触れて、シャンプーでベチャベチャになりかねない。さらに上から順にかけていけば泡は上から下に垂れるので、最後となるサイド部分が少しだけとはいえ、触れないでも汚れを落とすことができて効率もいい。

 シャンプーを水ですすぐ際も上から下へが基本で、理由は流れ落ちた泡がサイド部分に再付着してしまうから。闇雲に手を付けるのではなく、効率のいい順番とはなにかを考えてから作業するようにしたい。