先月はアメリカにいる洗濯物を盗む泥棒猫の話題をお伝えしたが、今度はドイツで泥棒ギツネが現れたという。シューズが無くなったことに気づいたベルリン地区の住民が犯人探しをしたところ、野生のキツネだったことが判明した。『DW』『Fox News』などが伝えている。

独ベルリン南西部にあるツェーレンドルフ地区の住宅地に住むクリスチャン・マイヤーさん(Christian Meyer)はある日、外に置いていたランニングシューズが無くなっていることに気づいた。

クリスチャンさんはドイツの地域掲示板サイト「Nebenan」にシューズが無くなったことについて投稿したところ、同じ地区でサンダルやシューズが無くなったという声が数十件もあることが分かった。

不思議に思ったクリスチャンさんは原因を探るうちに、意外な靴泥棒を発見することとなった。1匹の野生のキツネが、同地区の荒地で青いビーチサンダルをくわえているところを目撃したのだ。

またクリスチャンさんは、キツネが盗んだ様々な種類の履物が散乱している場所を見つけることもできたのだが、その履物を数えると100個以上にも上ったそうだ。

残念なことにそこにクリスチャンさんのシューズを見つけることはできなかったが、3足が持ち主の元へと無事に戻ったようだ。この無邪気な靴泥棒に対して、多くの人からはこのような意見があがった。

「キツネって変な趣味があるもんだね。」
「なんかかわいい話だわ。シェアしてくれてありがとう。」
「これって数年前にアメリカのバージニア州でもあったよ。キツネが巣穴に靴を並べていて、みんな大笑いしたもんさ。」

実は野生のキツネが人間の履物を盗むということは、海外に限ったことではない。2018年には京都府と岩手県でサンダルばかりが盗まれる事件があり警察が捜査したところ、住民の防犯カメラにサンダルをくわえて持ち去る野生のキツネの姿が捉えられていたという。

キツネの生態に詳しい専門家は、親ギツネが子ギツネのために餌と勘違いして履物を盗んで巣に持ち帰るのではないかと見ており、日本では毎年のようにキツネによる履物の盗難被害が起きているそうだ。

画像は『Felix Hackenbruch 2020年7月26日付Twitter「Fuchs, Du hast die Schuh gestohlen..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)