約6年間続いている、野村友里さんの本誌連載「Good Neighbors, Good Suppliers」。ここでは野村さんが直接会いに行った生産者のものを中心に、普段から愛用する珠玉の食材を紹介してきました。いつでもパントリーにそろえておきたい、頼れるお取り寄せ品をカタログにまとめます。今回はお取り寄せできる醤油・だし・調味料をご紹介します。

1.〈大久保醸造店〉の甘露醤油/長野【常温・2年】

「甘露醤油」は、1年醸造の醤油に醤油麹と米麹を加え再仕込みをし、3年間熟成。麹を作る微生物の環境を整え、じっくりと造った醤油は、全国の料理人から支持を集める。熟成醤油ならではの深いコクと香りは、お刺身などに最適。360ml 864円(税込)。

0263-32-3154

2.〈小笠原味淋醸造〉の本みりん/愛知【 常温・1年半】

佐賀県の上質なもち米と自家製の麹、焼酎を原料に、大正11(1922)年の創業時から変わらぬ製法で造り続ける。4年間熟成させたみりんは上品な甘味があり、そのまま飲んでもおいしい。「一子相傳小笠原味淋特製四年熟成本みりん」600ml 1,147円(税込)。

0566-41-0613

3.〈山田製油〉の一番絞りごま油/京都【常温・2年】

古いかまどに薪を焚き、ごまを丁寧に焙煎してから圧搾。「一番絞りごま油」は、創業当時より守り続けた製法でじっくり1カ月をかけて仕上げる。香ばしく豊かな香りとコクがありながら、軽やかな味わいなのでサラダにも使える。275g 800円。

0120-157-508

4.〈ワインショップフジヰ〉の花かつお/北海道【常温・約1カ月】

北海道を代表するワインショップが、ある日出合った乾物屋の鰹節に魅せられて販売を始めた「花かつお」は、知る人ぞ知る名物に。少し厚めに削り、パリパリとした食感。料理はもちろん、ふりかけにするのもおすすめ。100g 390円(税込)。

011-231-1684

5.〈秋山商店〉の削り節/東京【常温・6カ月】

日本で初めて鰹の削り節を販売したお店。鰹やむろあじ、鯖の旨味があふれる味噌汁向けの「混合削り(3番)」(右)や、繊細で香りのいい「まぐろ削り(9番)」(左)など種類も豊富。開封後は10度以下での保存が。9番1,522円、3番1,166円(各税込、300g)。

03-3541-2724

6.〈堀内製油〉のなたね地あぶら/熊本【常温・1年】

収穫された菜種を炒りあげて、圧力をかけて搾る「なたね地あぶら」は、薬剤で溶かして抽出する油に比べて、原料本来の風味を味わえる。クセがなくさらっとしているので、炒めものや揚げもののほか、お菓子作りにも使える。455g 1,000円。

0120-43-0221

7.〈西河商店〉のわさびオイル/鳥取【常温・1年】

鳥取名産の関金わさび。その風味をコメ油にそのまま閉じ込めたようなオイルだ。カルパッチョやサラダだけでなく焼肉やチーズにも。2~3滴でツンとフレッシュな香りを堪能できる。美しく爽やかなパッケージも魅力の一つ。55g 1,200円。

0858-33-4217

9.〈souju〉のオリーブ&オリーブオイル/香川【常温・2〜18カ月※】

オリーブを専門に育てる農園。生産から収穫、加工まで行い、多彩なアイテムがそろう。「エキストラバージンオリーブオイルルッカ」(右)100ml 3,672円、ミッション種を塩分控えめに仕立てた「塩蔵オリーブ」(左)80g 648円(各税込)。

087-813-8387

10.〈三谷製糖〉の白下糖/香川【常温・1年】

地元・香川産のサトウキビの搾り汁からアクと沈殿物を取り除いて煮詰めていくという、江戸時代から香川県に伝わる製糖の技術で作られた砂糖。スッキリとした甘さが特徴。同量の水で煮詰めて、お菓子や料理に使える万能シロップに。600g 1,000円。

0879-33-2224

11.〈Nomadic Kitchen〉のNomadic Salt/和歌山【常温・6カ月】

野村友里さんやイタリアンレストラン〈CignaleENOTECA〉の東森俊二さんら、料理人たちによるプロジェクトから生まれた商品。和歌山の特産品である山椒とゆずを合わせた、ピリリと刺激的な味。50g 1,000円。問い合わせは〈FROM FARM〉へ。

073-488-4196(FROM FARM)

12.〈本田農園〉の柚木こしょう/熊本【常温・8カ月】

ゆずが自生する阿蘇山麓の里、柚木。「皮が命のゆずに、農薬は使いません」と、丁寧に育て摘み取った果実を加工。青ゆずと青唐辛子を使った「柚木こしょう(青)」(右)、熟した黄ゆずと赤唐辛子の「柚木こしょう(赤)」(左)各60g 800円。

0967-74-0055

13.〈辺銀食堂〉の島こしょう(ピパーチ)/沖縄【常温・1年】

「石垣島ラー油」の生みの親、〈辺銀食堂〉が手作りする、八重山地方の島こしょう。沖縄そばやチャンプルーなどのほか、ミルクティーに加えて香りを楽しむのもおすすめ。ペンギン食堂オンラインショップより全国へ配送可能。袋入り15g 760円(税込)。

0980-88-7822

14.〈なでしこ農園〉のバルサミコ/高知【常温・1年4カ月】

収穫から熟成まで自らの手で。糖度の高いモストコット(原料となる果汁を煮詰めたもの)により果実味が豊かに。熟成の年月が異なる二本の違いを楽しんで。甲州バルサミコ樽熟成(右)100ml 1,350円、バルサミコ・サバ(左)100ml 2,300円。

0553-26-3520

15.〈上樫森〉のボカ/高知【常温・1年4カ月】

江戸時代から続く黒糖の産地、高知県黒潮町。適度な栄養分を保つよう有機肥料の量やタイミングを見極めて育てられたサトウキビは、沖縄産より少しあっさり。黒糖に固まる前の蜜「ボカ」200g 950円(税込)は、ヨーグルトやフレッシュチーズに。

0880-43-4110

Navigator…野村友里(のむら・ゆり)

〈restaurant eatrip〉主宰。フードディレクター。食を通じて人や場所、モノをつなぎ、広げる活動を行う。『春夏秋冬 おいしい手帖』『Tokyo Eatrip』など著書多数。

※は、種類によって異なります

(Hanako1186号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Kahoko Nishimura, Marie Takada, Wako Kanashiro, Ami Hanashima)