通算136勝の解説者がDH解除を含めた今季の二刀流起用法を熱弁

 7月23日(日本時間24日)開幕に向け、各球団が調整を続けているMLB。そんななか米メディア「MLBネットワーク」の討論番組では、エンゼルスの大谷翔平投手の今季の起用法について、早くも白熱した議論が交わされている。

「MLBネットワーク」の解説者で、メッツなどで通算136勝を挙げたロン・ダーリング氏は「オオタニのスキルを有効活用するチャンスはありますか?」との問いに「あります。今こそがそうするための最高のチャンスかもしれません。彼は100投球回に達する可能性はありません。これは前向きに捉えられることです」と今季の起用法に言及。先発の手薄なエンゼルスが将来性も視野に入れた大谷の扱いに慎重となるなか「今こそがその将来なのです」と常識に捉われない積極的な起用を強く求めた。

 続けてダーリング氏は「ジョー・マドンはキャリアを通じて常識に捉われない考え方をしています。ショウヘイの能力を最大限に引き出せる人がいるとすれば、それはジョー・マドンです。なので、今こそ彼が最高レベルの選手であることを披露する絶好の時なのかもしれません」とエンゼルス監督の手腕を高く評価。「マウンド上であろうと打席上であろうと、ショウヘイは球界最高レベルの選手だということを示すのが今だということです」と今年こそ大谷の真価を発揮するまたとない機会だと熱弁をふるった。

 さらに、司会者から「球界史上でも最高クラスの選手だと、あなたは言おうと思っていましたよね」と振られたダーリング氏は、今季採用となっている両リーグ通じてのDH制を前提としたうえで、「私なら彼をたくさん起用します。彼は登板する日も打席に立つことになります。彼は打席に立ちますし、(打撃に定評があるDバックスの)バムガーナーも登板時に打席に立つかもしれません」と断言。登板日にそのまま指名打者としても打席に立たせる、いわゆるDH解除の起用法を熱く説いた。

 日本ハム時代には栗山監督が用いたこの采配。ついにMLBの舞台でも真の二刀流が実現するかもしれない。(Full-Count編集部)