九州豪雨の被害で、農業科がある熊本県立芦北高校(芦北町)が休校を余儀なくされている。授業で使っていた農業用ハウスは水没し、栽培中のシクラメンが全滅。農業研修を今後どうするか、めどが立たない。雨続きで思うように復旧作業が進まない。

 被害にあったシクラメンは1年生26人が管理していた。水の勢いで横倒しになった鉢には泥がこびりついた。かんきつとトマトのハウスも1棟ずつ被害にあった。新型コロナウイルスの影響で芦北高校は休校が続いていた。ようやく授業が始まったのが6月。松野慈農場長は「やっと生徒が花の管理を始めたのに」と肩を落とす。

 片付けを手伝いに来ていた1年生の濱崎さくらさん(16)は「友達ができて学校が楽しくなってきたのに、また休みで悲しい」とこぼす。被害がひどい地域の友達もいて心配している。

 窮状を知って手伝いに来た卒業生や他校の教員の手を借りながら、同校は20日の再開を目指している。