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Twitterがサブスクリプション(定期購読)型サービスの開発を進めていることが明らかとなりました。同社は2017年に、公式クライアントTweetDeckを使った月額有料プランを検討していると報じられていましたが、今回はそれに続いてとなる、3年ぶりの動きです。

きっかけとなったのは、Twitterが出したソフトウェアエンジニアの求人広告です。そこでは「グリフォン」と呼ばれる新チームが「サブスクリプションプラットフォーム」を構築していると記載。グリフォンチームは「決済チームやTwitter.comチームと緊密に協力している」とも強調されています。

この求人広告を発見して記事にしたのが、海外テックメディアThe Vergeです。興味深いのはそれ以降のTwitterの動きで、記事が公開されるや否や否や求人広告を改訂し、サブスクリプションプラットフォームに関する言及を一時的に削除しました。

しかし、その後またもや改訂され、サブスクリプションの記述も元に戻されています。ともすれば、報道を受けて株価が上昇したため、隠さなくてもいいと考え直したのかもしれません。

記事執筆時点ではこの「サブスクリプションプラットフォーム」の詳細は不明ですが、Twitterは上述した2017年の時点で、一部ユーザーに「機能を拡張したTweetDeckに月額19.99ドルを支払う意思があるか?」という内容のアンケート調査を行っていました。

ちなみに当時、米9to5Macが独自調査をしたところ、87%が有料プランに価値はないと答え、9%は月額5ドルなら払うと回答していたとのことです。

またThe Vergeは、Twitterが配信サービスTwitchのような方式(有料会員は特定のチャンネルを定期購読できる)を検討している可能性があるとも指摘しています。

2020年第1四半期、Twitterはユーザーが急増しながらも広告費が大幅に減少し、赤字に転落しています。サービスが終了すると困るヘビーユーザーからは広告なしの有料プランが以前から熱望されていますが、昨今であれば、月額500〜1000円程度であれば喜んで払う人も多いかもしれません。

Source:Twitter

Via:The Verge/9to5Mac