日常的に動かさない場合にありがちなバッテリーの自然放電

 毎日の通勤や送迎、買い物など日常的にクルマを動かしている人であれば、あまり関係のない話かもしれない。しかし、週末しかクルマに乗らないという人だと、意外とありがちなのがバッテリーの自然放電だ。

 バッテリーの使用状況や経過年数によっても異なるので一概には言えないが、少々くたびれたバッテリーであれば、1カ月も乗らないでいるとエンジン始動時のセルの回り方が心なしか弱いと感じるほどになってしまうことだろう。

 そんな弱ってしまったバッテリー、本来であれば専用の充電器を使ってじわじわと充電してあげるのがベストだが、そのまま近所を走り回って充電してしまうという荒業(?)も存在する。そんなとき、効率よく充電する秘訣はあるのだろうか?

効率よく充電するためには使用する電力を抑えることが重要

 多くの電装品を備える自動車は、当然バッテリーに蓄えた電力だけではすぐに使いきってしまう。そのため、オルタネーターと呼ばれる発電機をエンジンの力で回し、バッテリーに充電しながら走行している。

 そのため、弱ったバッテリーでも走行し続けることで徐々に充電されるというワケなのだが、オルタネーターから充電できる量というのは限られているので、効率よく充電するためには使用する電力を抑えるのが手っ取り早いのだ。

 具体的には、ヘッドライトやオーディオ、エアコンといった電装品の使用を極力控えるということ。もちろん夜間にヘッドライトを消すのはNGなので、日中に行うのが望ましい。また、エンジンの力でオルタネーターを回すため、ある程度エンジンの回転数が高い方が発電力も強まるので、アイドリングで放置するよりは走行した方がより早く充電できる。

 とはいえ、完全に劣化してしまったバッテリーでは新品時の容量まで充電されなくなってしまうので、一度プロの診断を受けてそのまま使用しても問題ないかを確認した方が安全だろう。充電できたつもりでいて、出先でバッテリー上がりを起こしてしまうようでは、大きな時間のロスに繋がってしまうのだ。