あなたは鈴木絢音という、「乃木坂46のホープ」を知っているだろうか? 今やアイドル界を牽引する存在となった乃木坂46が、まだ駆け出しだった7年前、彼女は2期生のひとりとしてグループに加入。秋田県からはるばるやってきたその少女は、素朴で真面目。TVに映ってもほとんど言葉を発さず、笑顔さえ見せないこともあった。

しかし2018年、満を持して選抜に抜擢された頃から、鈴木の躍進が始まる。舞台やドラマにひとりで出演する機会が増え、グループの外でも求められるようになったのだ。

6月12日公開の映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』もそのひとつ。江戸時代の吉原を舞台に、死神遣いの探偵が事件に挑む本作で、快活な江戸っ子娘を見事演じ上げた。

「私がお芝居のお仕事をするのは、何よりも乃木坂46に貢献したいからなんです」。その献身こそが彼女の喜びであり、原動力なのだ。

取材・文/木口すず 制作/iD inc.
※今回はリモートで取材に応じてくれました。

乃木坂46を選んだ決め手は“生駒さんがいるグループ”

鈴木さんが乃木坂46に加入しようと思った経緯から聞かせてください。
久しぶりにその質問を受けました!(笑) 自分としてはなんとなく受けたオーディションに合格して、そのまま乃木坂46の活動を続けている……というのがいちばんしっくりきます。
どうして乃木坂46だったのでしょう?
それは同じ秋田県出身で卒業生である、生駒里奈さんの存在が大きいです。当時秋田県では、「生駒さんが所属するグループ」ということで、乃木坂46が広く知られていて。それで私は、「乃木坂46は、AKB48さんと同じくらい有名なアイドルグループなんだ!」と思っていたんです。

実際には、まだまだ発展途上のグループだった……ということは、加入後に知ることとなるのですが、とにかく乃木坂46を選んだのは生駒さんがきっかけでした。
加入当初、鈴木さんはまだ中学生で、今よりずっと内気でもの静かな印象でした。そんな鈴木さんがアイドルになるというのは、ご自身にとって大きな決断だったのでは?
正直にお話すると、当時は本当に何も考えていなかったんです(笑)。スポッと入ってしまった、という感じで。今考えると、これほど大きな決断をどうしてあそこまで悩まずできたんだろうと、自分でも疑問に思うくらいです。

グループの外に出ることで、人との関わり方を学んでいる

2018年に『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE』に出演されて以来、コンスタントに舞台出演をされています。そのなかで、本格的に女優業に向き合おうと考えたきっかけがあったのでしょうか?
私はこれまで選抜メンバーには入らずに、アンダーとして活動することが多く、グループに所属しながらも“グループのためにお仕事をする”ということが満足にできていませんでした。

それが気付けば、こうしてお芝居のお仕事を任せていただけるようになっていて。私自身そんな現状にビックリしているのですが、乃木坂46をまだ知らない方にも私を通してグループのことを知っていただく、そのきっかけ作りができてきたのかなと感じることはあります。

そう感じてからは、お芝居のお仕事に抱く印象が自分のなかで変わってきたように思います。
その背景には芝居が楽しいと感じた瞬間があったのでしょうか?
もちろん楽しいとも感じるのですけれど、今のところはそれ以上に、思うように表現できないもどかしさや、お芝居の難しさを痛感することのほうが多いですね。
舞台出演を機に、ご自身にはどんな変化がありましたか?
自分では、あまり本質的な部分は変わっていないと思っています(笑)。でも乃木坂46の外に出て、初対面の方と出会う場面が増えてきたなかで、人との関わり方を学んでいるのかなと。

最近のお話で言いますと、残念ながら公演中止になってしまいましたが、舞台『たけしの挑戦状 ビヨンド』に一家の娘・ハル役で出演させていただく予定でした。この舞台は家族が中心となる作品なのですが、「家族」を演じるって想像以上に難しいのだな……と感じたんですね。

家族特有の距離感というか、話さなくても通じ合える間柄というか……それを掴むのにすごく苦労して。でも共演者の方とお話したりするなかで、少しずつ自分の居場所を見つけることができました。
具体的にどんなやりとりがあったのでしょう?
家族のなかでのルールを決めました。たとえば細かなことですが、ソファーを置いているお家の設定だったので、ソファーがあるのに床に座るのはアリかナシか、とか。最終的に、「この家では床に座ってOK」と決まって(笑)。いつかこの作品もみなさんにお見せできることを願っています。

どんな自分も受け入れてくれる、2期生の存在

乃木坂46には鈴木さんのほかにも役者業に力を入れているメンバーがたくさんいらっしゃいますが、そうした仲間に対してはどんな気持ちを抱いていますか?
グループの活動もしながら、女優さんとしても活躍しているメンバーたちのことを、心から尊敬しています。私自身お芝居をやらせていただけるようになってから、役の切り替えの難しさやお芝居の大変さを痛感していて。

だからそうした苦労を日々乗り越えているみんなには尊敬の気持ちが強く、「みんなに負けたくない!」といったことは考えたこともなかったです。グループにいるときとは違う、役者としてのメンバーを目にするたび、「私も頑張ろう!」と勇気をもらえます。
メンバーの方にお芝居の相談をしたり、アドバイスを求めることは?
ないです、ないです! 私は全然まだまだなので……。ただ、アドバイスをもらいに行くことはほとんどないのですけれど、お芝居についての雑談ならよくしますね。

今回の『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』は私にとって初めての映画出演作になるので、去年、映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』に出演した堀 未央奈ちゃんとはよくお話をしていました。「こういうセリフがあるんだけどね……」といった、本当に他愛もないお話を。

未央奈ちゃんは同期生でもありますし、今でも毎日のように連絡を取り合っている仲なんです。
俳優業に邁進されている卒業生のなかでも、鈴木さんが背中を追いかけているのは?
みなさん本当に素敵なのですが、やっぱり乃木坂46に入るきっかけだった生駒さんでしょうか。今でも舞台を観に行かせていただいて、それだけでも勇気をいただけるのに、生駒さんはさらにいろんな言葉をかけてくださるんです。

「あのお仕事決まったんだね」とか「この舞台出るんだね」とか。いつもそれが、すごく嬉しいです。
1期生の井上小百合さん、2期生の佐々木琴子さんらが巣立たれていく傍らで、4期生が続々と加入し、乃木坂46は変化の時期を迎えていると思います。グループについてはどんな思いがありますか?
すごく刺激的だなと感じています。刺激のないところに居続けるのは苦しいことですから、新しい刺激が入ってくるのが私は嬉しいです。

もちろん、一緒に活動してきたメンバーが離れてしまうことはとても寂しくもあります。でも新しいフィールドで活躍しているメンバーの姿を見ると、その背中を押したいなというふうにも思うんです。
そんな鈴木さんにとって、2期生とはどんな存在でしょう?
う〜ん、難しいのですが……どんな自分をさらけ出しても受け入れてくれる人たち、でしょうか。どういう私を見せても、絶対嫌いにならないでいてくれる存在。そんな気がします。

迫力満点の殺陣は圧巻! 私もいつか挑戦してみたいです

ここからはいよいよ公開を迎える『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』についてお伺いします。まず時代劇となる本作に出演するにあたり、どんな工夫や苦労がありましたか?
とくに気をつけたのは言葉遣いです。私が演じるお藤は江戸っ子口調といいますか、少し早口で普段の自分とは違う話し方をする女性なので、そこは苦労しました。撮影に入る前は時代劇のDVDをお借りして、そこから“江戸っ子感”を学んだりしていました。

あとは所作も難しかったところで。現場でご指導いただき試行錯誤しながら、撮影を進めていきました。ずっと下駄を履いていたので、かなり足音が響いていたと思います(笑)。
映画ならではの面白さや難しさは?
少し前にドラマ(『ハイポジ 1986年、二度目の青春。』)に出演させていただいたのですが、そちらの撮影は1ヶ月以上かけて行っていたんですね。それに対して今回の映画では、京都と東京を行き来しつつ、短期間での撮影で。

短いあいだにドドドドドッと撮影し終えるのは大変でもありましたけど、楽しくもありました。
本作で共演された鈴木拡樹さん、安井謙太郎さん、崎山つばささんから学んだものはありますか?
お話する機会はほとんどなかったのですが、経験豊富な方ばかりでしたので、みなさんの生きたお芝居を拝見することでいろんな学びを得ていました。

とくに殺陣はスゴい迫力で! あの殺陣を生で観ることができて、ひとり心が躍っていました。私もいつか剣殺陣をやってみたい……という気持ちも少なからずありますが、それ以上に大変そうだな〜と思います(笑)。不安ではありますが……でもいつか挑戦してみたいです。
この作品で「こんな鈴木絢音を観てもらいたい!」という見どころをお願いします!
ストーリーからはちょっと離れてしまうのですが、映画館の大きなスクリーンに私の顔がドアップで映るところでしょうか……?

映画出演は初めてなのもあり、あんなに大きな画面に自分のアップが映るとは思っていなくて、驚いてしまいました(笑)。できればぜひみなさんにも、映画館で観ていただけたら嬉しいです。
鈴木さんが今後どんな女優になっていきたいかを聞かせてください。
お芝居のお仕事をさせていただいている根底には、何よりも「乃木坂46に貢献できたら嬉しい」という気持ちがあります。これからもその気持ちを忘れずに、グループのためにお芝居も頑張っていきたいです。

やっぱり私のなかにいちばん大きくあるのは、いつも「自分はグループのために、一体何ができるのか」なんです。

秋田を思い出させる春が好き。一問一答アンケート

白が好きです。きょうも白い服ですね(笑)。自分の部屋も白を基調にしています。
春が好きです。私が生まれた地元では、春になると桜と菜の花が咲くんですね。その光景が大好きで。そんな故郷が思い浮かぶ、春が好き。ここ何年かはなかなか見に帰れていないのですが、代わりに父が毎年写真を送ってくれるので、それを楽しんでいます。
筒井康隆さんの小説『時をかける少女』。小学6年生〜中学1年生頃に出会ったかと思います。面白くて好きな作品です。
う〜ん、何でしょう!? 自分ではあまりわからないのですが、振り返ってみると「なるほど」が口癖みたいです(笑)。
ベッドの上です。何をするにも、家ではベッドにいる気がします(笑)。とくに最近は家にいる時間が長いので、1日の半分はベッドの上で過ごしているかもしれません。
置きっぱなしにしていたピアノに触っています。ライブでいつか披露したいとかそんなわけでは全然なくて、ただなんとな〜く弾いてみています。
同じ2期生の伊藤純奈ちゃん。先日名古屋で開いた『乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE』で、本当に素敵な歌声だなと改めて魅力に気づかされたからです。卒業された西野七瀬さんのソロ曲メドレーや乃木團(氣志團の影響を受けたメンバーにより結成されたバンド)の曲を歌っているのを、裏で聞き惚れていました。

あんなに広い会場で歌うって勇気がいることですし、腕も必要ですよね。私も一度でいいから純奈ちゃんになって、広い場所で上手に歌ってみたいです。
今も昔もみんなそのまんまという印象で、全然変わっていない気がします。最初から気持ちのいい距離感で一緒にいられる仲間です。
鈴木絢音(すずき・あやね)
1999年3月5日生まれ。秋田県出身。O型。2013年、乃木坂46の2期生オーディションに合格。アンダーアルバム収録曲『自惚れビーチ』で初センターを務める。同年、21stシングル『ジコチューで行こう!』で自身初となる選抜メンバーに。近年は、2018年から続く『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE』シリーズや、『舞台「けものフレンズ」2〜ゆきふるよるのけものたち〜』など、舞台作をはじめ女優としても活躍中。

映画情報

映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』
6月12日(金)公開!
http://shinitsuka.com/movie/

サイン入り色紙プレゼント

今回インタビューをさせていただいた、鈴木絢音さんのサイン入り色紙を抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2020年6月12日(金)18:00〜6月18日(木)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/6月19日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから6月19日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき6月22日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
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