中国・遼寧省大連にある公園の吊り橋から11歳少女が転落し、重傷を負っていたことが明らかになった。少女が安全対策のために付けていたハーネスは全く役に立っておらず、地元警察は公園の安全対策に不備がなかったかなども含め事故原因の調査を進めている。『7news.com.au』『LADbible』などが伝えた。

中国・遼寧省大連にある「棠梨乐游谷(Tangli Happy Play Valley)」で先月24日、11歳の少女が長さ280メートル、高さ60メートルの“步步惊心”という吊り橋から落下し重傷を負った。

吊り橋はガラスパネルとメタルパネルの2種類があり、美しい渓谷が見渡せるだけでなく、パネルとパネルの間に30センチほどのすき間があるため“スリリング”なアトラクションとしても人気があった。

公園内には立地を生かした巨大なガラス底の橋や、透明チューブの滑り台などの6つのアトラクションがあり、ロックダウンが解除された5月3日に観光客の受け入れを再開したばかりだった。事故を受けて吊り橋は閉鎖されているが、公園は現在も営業を続けている。

事故を目撃した観光客の1人は、次のように語っている。

「私は隣の吊り橋を渡っていたのですが、少女は橋の中間付近で足を踏み外し、パネルのすき間から落ちたのです。ハーネスは付けていましたが支えきれず、少女はそのまま森の中に落下しました。ドンという鈍い音が響き、その後すぐに救急車が呼ばれたようです。」

なお同公園は25日、「少女は脳震とう、肺の損傷、胸椎および腰椎を骨折していますが、容態は安定しています。しばらくは医師の監視下に置かれる予定です」と声明を出している。

ちなみに昨年7月にはポーランドで、約100メートルの高さからバンジージャンプに挑戦した男性が、足首の固定具が外れたことでエアマットに叩きつけられ重傷を負った。

画像は『LADbible 2020年5月29日付「11-Year-Old Girl Falls 60 Metres From Suspension Bridge At Chinese Tourist Park」(Credit: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)