5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“歴代で最強だと思うチームトップ3”を選んでもらっている。ここでは、現役時代には90年代後半から2000年代前半の磐田の黄金期を支えた福西崇史氏の“トップ3”を紹介しよう。

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「福西崇史が選ぶ“最強チームトップ3”」
1位:2002年のジュビロ磐田
2位:1993年のヴェルディ川崎
3位:2018年の川崎フロンターレ

 自分がいたチームだから言いづらいけど、それでもやはり02年の磐田は強かったと思います。負ける気がしなかったし、主導権を握られることもない。当時の“ゴン・タカ”(中山雅史と高原直泰)は強烈で、誰も止められなかった。

 もっとも、01年のチームと迷いましたね。サッカーの中身なら01年のほうが強いし、好きなんですけど、最後にチャンピオンシップで鹿島に負けてしまった。あの悔しさがあって、「じゃあ、もうチャンピオンシップを戦わなくていいように、完全優勝しよう」って。

 02年は多少カウンターサッカーになってもいいから、結果にこだわった。“最強”となると、結果を出したチームだと考えて、02年を1位にしました。

 93年のV川崎は一人ひとりが上手くて、個性があって、チームとしても完成されていた。当時、高校生の僕はFWだったので、カズさん(三浦知良)のプレーに惹かれていました。

 連覇を達成した18年の川崎は、前年の優勝で“タイトルの味”を知って、自分たちのサッカーを貫き、自信を持って戦うことができていたと思います。より勝負強くなったし、(中村)憲剛の巧みなゲームコントロールも素晴らしかったですね。

取材・構成●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年6月11・25日合併号より転載。

【詳細情報】2020年6月11.25日合併号