札幌FWアンデルソン・ロペス、コロナ禍で母国ブラジルに一時帰国

 J1北海道コンサドーレ札幌のブラジル人FWアンデルソン・ロペスは、母国に一時帰国しているなか、首を長くして再来日の時を待っているようだ。

 「日本に戻るまで良いコンディションを維持する」「スーツケースの準備はできている」と語っている。ブラジルメディア「infoesporte」が報じた。

 新型コロナウイルスの影響でJリーグは開幕節後に中断していたが、6月27日からJ2とJ3リーグ、7月4日からJ1リーグの再開が決まっている。そのなかで再入国が不透明な状況で、シーズン再開に間に合わない可能性が出ているのが札幌のストライカー、A・ロペスだ。

 ブラジルメディア「infoesporte」は「Jリーグの再開が確認され、アンデルソン・ロペスはアジアの国に戻るための入国審査の開始を待つ」と報道。「ロペスは日本に1人でいたため、5月14日にブラジルに帰国する許可をコンサドーレ札幌の監督から得た。現在は妻が住んでいるポルトアレグレの街にいる」と現状を伝えている。

 A・ロペスは「クラブの人たちに確認し、ブラジルに戻り、家族と一緒に暮らすことを許可してくれた。日本に1人でいて悲しかったので、クラブもその状況を理解してくれた。パンデミックのこの困難な時期に、愛する人々の近くにいることほど良いことはない」

 自ら一時帰国を嘆願したというA・ロペスだが、Jリーグ再開が決まったなかで再来日を望んでいる。記事では「ロペスは立ち止まっていない。ストライカーは毎日、ポルトアレグレで専門家とともにトレーニングをこなしている」と言及。ブラジルで自主トレーニングに励む日々を紹介した。

Jリーグ再開へ意欲 「日本に戻るまで良いコンディションを維持するため…」

 A・ロペスも「これは休暇ではない。それはよく分かっている」と語り、「日本に戻るまで良いコンディションを維持するため、パーソナルトレーナーを雇って活動している」と準備を進めているという。

 当初は5月末に戻る予定だったA・ロペスだが、入国制限もある状況で再来日の日が未定となっている。「スーツケースの準備はできている。今、入国制限の解除を待っている。日本に戻ればキャリアを継続することができる」とチーム合流の日を待っている。

 昨季チーム2位タイの9ゴール(25試合)を叩き込んだA・ロペス。2019年の第3節清水エスパルス戦(5-2)で4ゴールの活躍を見せた一方、ゴール直後に看板裏のスペースに2メートル近く落下する珍ハプニングに見舞われ、各国メディアが一斉に取り上げていた。

 今季もフル稼働が期待されるブラジル人アタッカーが不在のままチームはトレーニングを進めており、今後の動向に注目が集まる。(Football ZONE web編集部)