【AFP=時事】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が始まった中国・武漢(Wuhan)で、わずか2週間余りのうちに約1000万人に対する検査が実施され、陽性反応を示した人はわずか数百人にとどまったと、当局が2日、発表した。

 中国当局は新型ウイルスをおおむね制御したと主張しているが、武漢では2か月超に及んだ封鎖措置を4月に緩和したところ、新規感染が再び発生した。これを受け、第2波を警戒する武漢当局は、大規模な検査プロジェクトに乗り出した。

 武漢市関係者らが記者会見で明らかにしたところによると、先月14日から今月1日にかけて、人口1100万人の同市の住民980万人超に対して検査を実施。うち陽性反応を示したのは300人で、いずれも無症状だったという。

 中国疾病予防抑制センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention)の副所長は、「この数字からは、武漢が今や最も安全な都市であることが分かる」と述べた。

 武漢の住民は、市内各地の駐車場や公園などに設置されたテント内の臨時検査施設に列をつくり、核酸増幅検査(NAT)の検体を提出した。期間中は毎日、1日当たり約50万件の検査が実施されたという。

 中国では無症状の場合、確認された感染者数の集計には含まれない。

 武漢にある華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)の公衆衛生の専門家によると、無症状で他者に感染させた人は見つかっていないという。

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