スマートフォンのカメラの高画質化が進む中、中国のOnePlusが発売した5Gスマホ「OnePlus 8 Pro」に搭載されたカメラが海外で話題となった。
OnePlusはハイエンドスマホに特化したメーカーで、欧米でもユーザーを増やしている新興系メーカーだ。
OnePlus 8 Proは5Gも対応しており、5Gサービスを展開している海外キャリアで利用することも可能だ。
ハイスペックな5Gスマホ、OnePlus 8 Pro
OnePlus 8 Proは6.78インチ、3168x1440ピクセルの大型高精細ディスプレイを搭載、120Hzという高速リフレッシュレートによりモバイルゲームにも適している。チップセットはクアルコムのSnapdragon 865を搭載、メモリ12GB搭載モデルもあり大手メーカーのフラッグシップスマホにも負けないほどのパワフルな性能を誇る。
カメラは4つを搭載。4800万画素の広角、4800万画素の超広角とメインにつかう2つのカメラをどちらも高画質とした。加えて800万画素の望遠と、500万画素のカラーフィルターカメラを搭載している。
4つのカメラを搭載、うち1つはカラーフィルターカメラだ
このカラーフィルターカメラは聞きなれないものだが、特定の色を強調するなどしてより映える写真を写すことができるカメラだという。
フィルター効果はいくつか選べるが、その中の「フォトクロームフィルター」を使うと透視写真が撮れると話題になった。
フォトクロームフィルターを使うと画面に見えるカメラのプレビューはモノクロ風となり特定の色だけが別の色として表示される。また半透明のプラスチック素材のものを写すと、内部を透視して撮影することができるというのだ。
これはカメラが搭載している赤外線センサーを、フォトクロームフィルターが赤外線カメラとして利用しているようで、赤外線カメラを使ったような透視写真が撮影できてしまうのだ。
透視カメラのように中を透けて写すことができてしまうという
TVのリモコンなど、赤外線を遮断しないものを撮影すると、内部が透けて見えるという。しかし本格的な赤外線カメラのように衣類を透視して写すことはできない。ちょっと怪しい使い方をしたいと考える人もいるだろうが、残念ながらそのような使い方まではできない。盗撮を心配している人も安心してほしい。
OnePlusとしては写真の写りをよくするために搭載したカラーフィルターカメラだったが、思わぬ応用展開ができることに困惑していることだろう。
もちろん製品発表会では透視機能が説明されることは無かった。
しかしスマートフォンに詳しくない人から見れば「中国のOnePlusが透視カメラスマートフォンを作っている?」こう誤解する人もいるかも知れない。
もちろんOnePlusは、透視カメラスマートフォンを作ろうとおもったわけではない。
ハイエンド製品に特化してブランド力を築き上げてきたOnePlusにとって、そうしたイメージは大きなダメージになる。
そこでOnePlusはシステムアップデートでこのフォトクロームフィルターを使えないようにすることに決定した。
普通に撮影する写真の出来栄えにも影響するだろうが、風評によるマイナスイメージを避けるためには仕方ないことだろう。
スマートフォンの機能が上がることで、メーカーの想定外な使い方がされてしまう。
そんなことが、これからもあるかもしれない。
スマートスピーカーでも、使っていないときも室内の人の会話を自動的に取得していた、なんて話もあった。
新機能が予期せぬ使われ方をするかもしれない。
そんなリスクもある、このことを考えて新製品を開発しなくてはならないほど、IT技術の進化は高度になっているということなのだ。
執筆 山根康宏
OnePlusはハイエンドスマホに特化したメーカーで、欧米でもユーザーを増やしている新興系メーカーだ。
OnePlus 8 Proは5Gも対応しており、5Gサービスを展開している海外キャリアで利用することも可能だ。
ハイスペックな5Gスマホ、OnePlus 8 Pro
OnePlus 8 Proは6.78インチ、3168x1440ピクセルの大型高精細ディスプレイを搭載、120Hzという高速リフレッシュレートによりモバイルゲームにも適している。チップセットはクアルコムのSnapdragon 865を搭載、メモリ12GB搭載モデルもあり大手メーカーのフラッグシップスマホにも負けないほどのパワフルな性能を誇る。
カメラは4つを搭載。4800万画素の広角、4800万画素の超広角とメインにつかう2つのカメラをどちらも高画質とした。加えて800万画素の望遠と、500万画素のカラーフィルターカメラを搭載している。
4つのカメラを搭載、うち1つはカラーフィルターカメラだ
このカラーフィルターカメラは聞きなれないものだが、特定の色を強調するなどしてより映える写真を写すことができるカメラだという。
フィルター効果はいくつか選べるが、その中の「フォトクロームフィルター」を使うと透視写真が撮れると話題になった。
フォトクロームフィルターを使うと画面に見えるカメラのプレビューはモノクロ風となり特定の色だけが別の色として表示される。また半透明のプラスチック素材のものを写すと、内部を透視して撮影することができるというのだ。
これはカメラが搭載している赤外線センサーを、フォトクロームフィルターが赤外線カメラとして利用しているようで、赤外線カメラを使ったような透視写真が撮影できてしまうのだ。
透視カメラのように中を透けて写すことができてしまうという
TVのリモコンなど、赤外線を遮断しないものを撮影すると、内部が透けて見えるという。しかし本格的な赤外線カメラのように衣類を透視して写すことはできない。ちょっと怪しい使い方をしたいと考える人もいるだろうが、残念ながらそのような使い方まではできない。盗撮を心配している人も安心してほしい。
OnePlusとしては写真の写りをよくするために搭載したカラーフィルターカメラだったが、思わぬ応用展開ができることに困惑していることだろう。
もちろん製品発表会では透視機能が説明されることは無かった。
しかしスマートフォンに詳しくない人から見れば「中国のOnePlusが透視カメラスマートフォンを作っている?」こう誤解する人もいるかも知れない。
もちろんOnePlusは、透視カメラスマートフォンを作ろうとおもったわけではない。
ハイエンド製品に特化してブランド力を築き上げてきたOnePlusにとって、そうしたイメージは大きなダメージになる。
そこでOnePlusはシステムアップデートでこのフォトクロームフィルターを使えないようにすることに決定した。
普通に撮影する写真の出来栄えにも影響するだろうが、風評によるマイナスイメージを避けるためには仕方ないことだろう。
スマートフォンの機能が上がることで、メーカーの想定外な使い方がされてしまう。
そんなことが、これからもあるかもしれない。
スマートスピーカーでも、使っていないときも室内の人の会話を自動的に取得していた、なんて話もあった。
新機能が予期せぬ使われ方をするかもしれない。
そんなリスクもある、このことを考えて新製品を開発しなくてはならないほど、IT技術の進化は高度になっているということなのだ。
執筆 山根康宏