他の先進国と比べると、さまざまな面で遅れている日本の性教育。後をたたない10代の望まない妊娠、中絶、性病感染……。今後始まる新型コロナ時代に、若者は性について何を知ればいいのだろうか。

 『Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜』(ABEMA)では、2時間スペシャル番組として『コロナ時代の性教育』を配信。突然の“コロナ休校”に見舞われ、生活が一変した若者たち。若者世代・母親世代・LGBTの方々をゲストとして招き、討論した。

【動画】カラオケのファミリールームで飲酒&乱交…思春期男子から実際に寄せられた悩み(6分ごろ)

 開業助産師として働きながら、小〜大学生・保護者向けの性教育をテーマとした講演活動を行っている櫻井裕子さんは「思春期男子からの電話相談がとても多い」と語る。思春期男子から性の相談を受けた話を自身のAmebaブログ『性教育とぽんずともろみ』に投稿したところ、それを見た男子たちからの相談が多数届くようになった。

 もちろん、性に関する公的な相談窓口も存在するが、当番でいろいろな人が答えるシステムであることが多く「『そんなことばっかり考えてないで勉強しなさいよ』と叱られるだけのケースもある」と櫻井さんは述べる。いろいろ探して辿り着いた先が、櫻井さんのブログだった男子もいたという。

 高校生の男子からは“友人”の悩みとして「カラオケボックスで乱交をしてしまった」という相談が届いた(※番組では、櫻井さんが思春期男子から受けた相談のうち、本人より公開の許可を得たものを紹介)。その友人はカラオケを楽しむつもりで、友達10人程度とカラオケボックスに入ったが、持ち込んだアルコールを飲むなどしているうちに場の雰囲気が徐々に変わっていき、やがて性行為が始まってしまったという。

 しかし、相談者の“友人”の悩みは「カラオケで乱交をしてしまったこと」ではなく、「その場で勃起しなかった。ED(勃起障害)なのではないか?」と思ったことなのだという。新型コロナウイルスにより、休校などが相次いだタイミングで、問題の本質はそこではないはずなのに、「ちょっとズレてる」と振り返る櫻井さん。

 これについて、櫻井さんは「勃起は、副交感神経が優位なときに起こる現象。安心・安全じゃないと勃起できない。いつお店の人が入ってくるか分からない状況によって学校や保護者に公表されちゃうかもしれない、通報されちゃうかもしれない恐怖と戦いながらだと、安心・安全な現場じゃなかった」と相談者に回答。加えて「それ以前に、まず(未成年が)アルコールはダメ」「この時期に多人数間での粘膜同士の濃厚接触を図るのは危険」「コロナ休校の目的が全然果たされていない」と伝えたという。

 “コロナ休校”が始まってから寄せられた、10代の性に関する相談。コロナ時代の性教育を、どのように思春期の若者たちに伝えていくべきか、課題は山積みだ。
(ABEMA/「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」より)