くくく…不死鳥味に魔法陣味、そして豚骨のテーゼ味か…。わかってんじゃんイシマル食品…。なになに、原材料はサクリファイス(生贄)、アルケー(万物の根源)、ジェネシス(創世記)…なるほどね…そして調理方法は…「450mlの聖水をロンギヌスの鍋で沸騰させ、生贄を捧げ、3分の刻を待て」か…やってやろうじゃないの…くくく…。というわけで、鹿児島ラーメンの老舗製麺会社「イシマル食品」が、ラーメンの新ブランド「厨二病ラーメン」をスタートした。くくく……な、何を言っているんだ?

【写真】サクリファイス(生贄)、アルケー(万物の根源)…って?原材料表示も「厨二」のノリです

1916(大正5)年創業、地域に根差した鹿児島ラーメン一筋のイシマル食品が、「ネット民の皆様に鹿児島ラーメンの魅力を知ってもらうため」に開発したクセの強い新商品。ちなみに不死鳥味は「黒さつま鶏」、魔法陣味は「まぐろ」、豚骨のテーゼ味は「黒豚とんこつ」のそれぞれ“厨二翻訳”である。

例えば同社による魔法陣味の説明はこうだ。

「異世界(鹿児島)名物の、魔法陣(まぐろ)ラーメン。魔法陣(まぐろの頭)とマンドラゴラ(野菜類)のエーテル(スープ)に、世界樹(わさび)を召喚し(加え)、救世主(めしあ)がれ」

これを“日本語”に直すと、「遠洋まぐろで有名ないちき串木野市からうまれた名物まぐろラーメン。香り高いまぐろだしをあっさり醤油味に仕上げました。わさびを入れてピリっとしたアクセントの極上スープが自慢です!」となる。なるんです。

一事が万事この調子で、思春期のマインドに刺さりまくるカッコイイ(笑)イラストをはじめ、調理法、成分表示に至るまで、パッケージは全て深刻な厨二病に冒されているこの商品。同社の専務取締役、松田淳さんは「うちは地元では知られていますが、残念ながら全国的には無名です。でもそれはチャンスでもある。インパクトのある商品を開発し、全国に突き抜けていこうと考えて、1年かけて準備してきました」と話す。見た目は厨二病でも、100年の歴史を誇る味はもちろん折り紙付きだ。

ちなみに松田さん、思春期特有の(ちょっと痛々しい)言動を意味する「厨二病」のことは知らなかったそうだが、「こんな面白い世界観に特化した食品は今までにない」と、とことん前のめり。食品を扱う老舗としてこの成分表示に抵抗はないのか訊ねてみると、「ここまで徹底しないと価値が半減しますから」。強い。野暮を承知で書き添えておくと、商品には正式な成分表示を書いた紙が同封されるそうですよ。

厨二病ラーメンは、クラウドファンディング「Makuake」で応援を受け付け中。12食セット(5555円)には、なんと魔法陣シートも付いてくるぞ。松田さんは「くくく…これを敷いて思う存分ラーメンを召喚してくださいね…」と呼び掛けている。

(まいどなニュース・黒川 裕生)