Apple/Google
新型コロナウイルスによる在宅勤務でも、アップルの未発表製品は様々な苦労を乗り越えて開発中と伝えられていました。アップルとGoogleが濃厚接触探知でタッグを組んだこともあり、今年の秋には全世界がそれらを笑顔で迎えられることを祈りたいものです。
iPhone SE2(仮)は来週発表?から新型13インチMacBook Pro、来月発売?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
Kevin Winter/Getty Images for Citi
アップルがAR/VRに注力していることは、iOS向けARKitや新iPad Proに搭載されたLiDARスキャナでも明らかなこと。社内でAR/VRヘッドセットを開発中であるのも確実視され、何百人もの研究者を投入した「秘密の研究所」も噂となっていました。
そうした文脈のもとでは、同社が音楽ライブやスポーツなどの360度動画配信プラットフォーム提供を行うVRスタートアップ・NextVRの買収を行っているとの噂も信ぴょう性を帯びます。これまでにもAI+リアルタイム映像編集の会社やモーションキャプチャ企業を買収したり、名うてのソフトウェア幹部をARヘッドセット開発チームに異動するなど開発体制の強化をはかる動きは何度も伝えられてきました。
その反面、買収交渉が進んでいると噂のNextVRは、2019年初頭に資金調達に失敗、全従業員の40%が解雇されています。大会社の一部門なりiPhoneなど巨大プラットフォームの一機能としては需要はあるものの、AR/VR単独で経営を成立させるには厳しい現実があるのかもしれません。
AFP Contributor via Getty Images
秘密主義のベールに覆われていた、次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズ。しかし例年の量産が始まる夏が近づくにつれ、リーク情報が徐々に集まりつつあります。
1つは次期システムソフトウェアiOS 14(仮)コード内から背面画像イメージが発見され、Proモデルには新iPad Proと同じくLiDARスキャナが搭載される可能性があるということ。iPhone 11 Proシリーズの広角、超広角、望遠レンズに3Dスキャナが加わり、まるで4眼のような印象を与えています。
LiDARスキャナ、またの名をToF(Time of Flight)センサーは、対象物に投射された光が反射されて戻ってくるまでの時間から距離を計測し、オブジェクトの形状や立体空間を把握する技術です。
アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏は、これが「2019年後半〜2020年初頭にiPadに導入され、2020年後半にはiPhoneにも採用」と2018年末から予測していました。先端技術がiPadに採用、後にiPhoneという前例はなかったため懐疑的に見られていましたが、予測の前半は的中したかっこうです。
つまりiPhone 12 Pro(仮)シリーズにLiDARスキャナ搭載の可能性も高まったということ。新iPad ProではARアプリの起動が速く、シームレスに......と「既存の機能が改良される」域に留まっていましたが、おそらくiOS 14と同時にリリースとなる新型iPhoneでは、Kuo氏の言うとおり新たなARアプリや写真アプリの恩恵を受けられるかもしれません。
もう1つは、上記と同じ人物が公開したiPhone 12シリーズの前面画像から、ノッチ(上部の切り欠き)が前モデルよりも約1/3小さくなるかもしれないと推測されていることです。
2017年のiPhone Xで採用されて以来、中国での不評から廃止も噂されたこともあるノッチですが、今年も残される可能性が高まりました。パンチホールなど別のアプローチで前面カメラを隠す他社に対して、あえてデザイン上の差別化とする狙いもありそうです。
昨年末に16インチMacBook Proが発売され、今年3月には新MacBook Airが登場。そろそろという気配もあった新型13インチMacBook Proが5月に発売されるとの噂話です。
噂の出所は、最近さかんにアップル関連のリークを発信しているYouTuberのJon Prosser氏です。社内の機密会議の内容まで漏れているため、同氏のリーク元が調査中とも伝えられていましたが(Prosser氏本人がツイート)今なお内部情報は得られているようです。
さて同氏によれば、コード名J223こと新型13インチMacBook Proが来月発売され、しかも画面が広くなり14インチになる可能性もあるとのことです。
これに先立って有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、2020年の第2四半期にシザー式キーボード(Magic Keyboard)を備えた新型MacBook Pro/Airがリリースされると予測。そしてMacBook Air(2020)は先日発売されたばかりで、次は......と確度が高まったかたちです。
昨年末に登場した16インチMacBook Proは、本体サイズが15インチとほぼ同じながら、ベゼル幅を狭くして広い画面を実現しています。そこから13インチモデルの後継機も同じ手法により14インチになるのではないか--そんな期待をアップル幹部のフィル・シラー氏にぶつけたところ「そんなつもりはないよ」とすげない返事をされたこともありました。
しかしアップルの厳しい秘密主義からいって、否定の言葉は可能性を断ち切ることにはなりません。MacBook Air(2020)でもIntel第10世代プロセッサが高い処理速度を実証しているだけに、いっそうProらしいスペックも期待したいところです。
中華圏を除くアップル直営ストアが閉店しているなか、同社の修理対応も「交換品を送り出す」他ありません。しかしユーザーの手元に届くのは、事実上使えないものばかり--という困った事態が報告されています。
米MacRumorsによると、3月25日以降のAirPods交換品は、未公開ファームウェア「2D3」を搭載したものを発送しているとのことです。同社の対応は「修理に出された片方のみを交換」のため、ユーザーの手元にあるもう片方とファームウェアがそろわず、互いに認識できなくなって協調動作が不可になっていると伝えられています。
この問題に遭遇した人物がアップル公式サポートに問い合わせたところ、左右をペアにできないと認めた上で、それを解決する資料が皆無に等しいと回答されたとのことです。AirPodsのファームウェア更新はアップルの配信を待つほかないが、2D3はおそらくバグのために配信されず、公式サポートでさえ手の打ちようがないわけです。
そこで修理対応は、「ファームウェアのバージョンが揃うまで交換品を送り続ける」という、まるでスマホゲームのガチャを回すような事態に。そのたび連絡に手間がかかるユーザーとしてもたまったものではなく、リファービッシュ品のセットを送ってもらえるかどうか確認中と報告されていました。
直営店のジーニアスバーが開いていればその場で動作確認すれば済むことですが、今のところ再開予定はアナウンスされていません。新型コロナウイルスはデバイスの修理にも重大な影響を与えているといえそうです。
ASSOCIATED PRESS
iPhone 12シリーズの開発は中国への渡航制限により遅れている、いや予定通りに秋発売だがその他のアップル未発表製品が遅れるかもしれないなど、さまざまな予測が飛びかっています。
しかし2018年以降のフラッグシップiPhoneは複数機種があり、一律の開発スケジュールとは限りません。そうしたなか、GF SecuritiesアナリストJeff Pu氏は「5.4インチと6.1インチモデルは9月発売、最上級モデルの6.7インチは10月発売」との予測を唱えています。
具体的には3モデルともEVT(技術検証試験)段階が2週間延長され、うち前者2モデルは4月末、6.7インチのみ5月半ばになったとのこと。こうした2段階の発売は2018年のiPhone XS/XS Max(9月発売)とiPhone XR(10月発売)と同じであり、2017年のiPhone 8/8 Plus(9月)とiPhone X(11月)の前例とも似ています。
それとともにPu氏は、廉価モデルiPhone SE2(仮)が早ければ来週に発表、4月中旬に発売とも予測しています。これはちょうど、上記のJon Prosser氏による「4月15日発表、21日出荷」とのリークとも一致。この観測は4月3日〜4日説が外れたことでも信ぴょう性を増しており、今度こそ本当に期待していいいのかもしれません。
新型コロナウイルスによる在宅勤務でも、アップルの未発表製品は様々な苦労を乗り越えて開発中と伝えられていました。アップルとGoogleが濃厚接触探知でタッグを組んだこともあり、今年の秋には全世界がそれらを笑顔で迎えられることを祈りたいものです。
iPhone SE2(仮)は来週発表?から新型13インチMacBook Pro、来月発売?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。
アップル、360度VR動画の「NextVR」を1億ドルで買収か
Kevin Winter/Getty Images for Citi
アップルがAR/VRに注力していることは、iOS向けARKitや新iPad Proに搭載されたLiDARスキャナでも明らかなこと。社内でAR/VRヘッドセットを開発中であるのも確実視され、何百人もの研究者を投入した「秘密の研究所」も噂となっていました。
そうした文脈のもとでは、同社が音楽ライブやスポーツなどの360度動画配信プラットフォーム提供を行うVRスタートアップ・NextVRの買収を行っているとの噂も信ぴょう性を帯びます。これまでにもAI+リアルタイム映像編集の会社やモーションキャプチャ企業を買収したり、名うてのソフトウェア幹部をARヘッドセット開発チームに異動するなど開発体制の強化をはかる動きは何度も伝えられてきました。
その反面、買収交渉が進んでいると噂のNextVRは、2019年初頭に資金調達に失敗、全従業員の40%が解雇されています。大会社の一部門なりiPhoneなど巨大プラットフォームの一機能としては需要はあるものの、AR/VR単独で経営を成立させるには厳しい現実があるのかもしれません。
iPhone 12 Pro(仮)、LiDARスキャナを含む3眼カメラ搭載か
iPhone 12(仮)はノッチが縮小?ホーム画面にウィジェット追加の可能性
AFP Contributor via Getty Images
秘密主義のベールに覆われていた、次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズ。しかし例年の量産が始まる夏が近づくにつれ、リーク情報が徐々に集まりつつあります。
1つは次期システムソフトウェアiOS 14(仮)コード内から背面画像イメージが発見され、Proモデルには新iPad Proと同じくLiDARスキャナが搭載される可能性があるということ。iPhone 11 Proシリーズの広角、超広角、望遠レンズに3Dスキャナが加わり、まるで4眼のような印象を与えています。
LiDARスキャナ、またの名をToF(Time of Flight)センサーは、対象物に投射された光が反射されて戻ってくるまでの時間から距離を計測し、オブジェクトの形状や立体空間を把握する技術です。
アップルのインサイダー情報で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏は、これが「2019年後半〜2020年初頭にiPadに導入され、2020年後半にはiPhoneにも採用」と2018年末から予測していました。先端技術がiPadに採用、後にiPhoneという前例はなかったため懐疑的に見られていましたが、予測の前半は的中したかっこうです。
つまりiPhone 12 Pro(仮)シリーズにLiDARスキャナ搭載の可能性も高まったということ。新iPad ProではARアプリの起動が速く、シームレスに......と「既存の機能が改良される」域に留まっていましたが、おそらくiOS 14と同時にリリースとなる新型iPhoneでは、Kuo氏の言うとおり新たなARアプリや写真アプリの恩恵を受けられるかもしれません。
もう1つは、上記と同じ人物が公開したiPhone 12シリーズの前面画像から、ノッチ(上部の切り欠き)が前モデルよりも約1/3小さくなるかもしれないと推測されていることです。
2017年のiPhone Xで採用されて以来、中国での不評から廃止も噂されたこともあるノッチですが、今年も残される可能性が高まりました。パンチホールなど別のアプローチで前面カメラを隠す他社に対して、あえてデザイン上の差別化とする狙いもありそうです。
新型13インチ(ないし14インチ)MacBook Pro、来月発売の噂
昨年末に16インチMacBook Proが発売され、今年3月には新MacBook Airが登場。そろそろという気配もあった新型13インチMacBook Proが5月に発売されるとの噂話です。
噂の出所は、最近さかんにアップル関連のリークを発信しているYouTuberのJon Prosser氏です。社内の機密会議の内容まで漏れているため、同氏のリーク元が調査中とも伝えられていましたが(Prosser氏本人がツイート)今なお内部情報は得られているようです。
さて同氏によれば、コード名J223こと新型13インチMacBook Proが来月発売され、しかも画面が広くなり14インチになる可能性もあるとのことです。
これに先立って有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、2020年の第2四半期にシザー式キーボード(Magic Keyboard)を備えた新型MacBook Pro/Airがリリースされると予測。そしてMacBook Air(2020)は先日発売されたばかりで、次は......と確度が高まったかたちです。
昨年末に登場した16インチMacBook Proは、本体サイズが15インチとほぼ同じながら、ベゼル幅を狭くして広い画面を実現しています。そこから13インチモデルの後継機も同じ手法により14インチになるのではないか--そんな期待をアップル幹部のフィル・シラー氏にぶつけたところ「そんなつもりはないよ」とすげない返事をされたこともありました。
しかしアップルの厳しい秘密主義からいって、否定の言葉は可能性を断ち切ることにはなりません。MacBook Air(2020)でもIntel第10世代プロセッサが高い処理速度を実証しているだけに、いっそうProらしいスペックも期待したいところです。
AirPodsの修理交換品に未公開ファームウェア、もう片方とペアリングできないとの報告多数
中華圏を除くアップル直営ストアが閉店しているなか、同社の修理対応も「交換品を送り出す」他ありません。しかしユーザーの手元に届くのは、事実上使えないものばかり--という困った事態が報告されています。
米MacRumorsによると、3月25日以降のAirPods交換品は、未公開ファームウェア「2D3」を搭載したものを発送しているとのことです。同社の対応は「修理に出された片方のみを交換」のため、ユーザーの手元にあるもう片方とファームウェアがそろわず、互いに認識できなくなって協調動作が不可になっていると伝えられています。
この問題に遭遇した人物がアップル公式サポートに問い合わせたところ、左右をペアにできないと認めた上で、それを解決する資料が皆無に等しいと回答されたとのことです。AirPodsのファームウェア更新はアップルの配信を待つほかないが、2D3はおそらくバグのために配信されず、公式サポートでさえ手の打ちようがないわけです。
そこで修理対応は、「ファームウェアのバージョンが揃うまで交換品を送り続ける」という、まるでスマホゲームのガチャを回すような事態に。そのたび連絡に手間がかかるユーザーとしてもたまったものではなく、リファービッシュ品のセットを送ってもらえるかどうか確認中と報告されていました。
直営店のジーニアスバーが開いていればその場で動作確認すれば済むことですが、今のところ再開予定はアナウンスされていません。新型コロナウイルスはデバイスの修理にも重大な影響を与えているといえそうです。
iPhone 12(仮)最上級モデルは10月発売?iPhone SE2(仮)は来週発表とのアナリスト予測
ASSOCIATED PRESS
iPhone 12シリーズの開発は中国への渡航制限により遅れている、いや予定通りに秋発売だがその他のアップル未発表製品が遅れるかもしれないなど、さまざまな予測が飛びかっています。
しかし2018年以降のフラッグシップiPhoneは複数機種があり、一律の開発スケジュールとは限りません。そうしたなか、GF SecuritiesアナリストJeff Pu氏は「5.4インチと6.1インチモデルは9月発売、最上級モデルの6.7インチは10月発売」との予測を唱えています。
具体的には3モデルともEVT(技術検証試験)段階が2週間延長され、うち前者2モデルは4月末、6.7インチのみ5月半ばになったとのこと。こうした2段階の発売は2018年のiPhone XS/XS Max(9月発売)とiPhone XR(10月発売)と同じであり、2017年のiPhone 8/8 Plus(9月)とiPhone X(11月)の前例とも似ています。
それとともにPu氏は、廉価モデルiPhone SE2(仮)が早ければ来週に発表、4月中旬に発売とも予測しています。これはちょうど、上記のJon Prosser氏による「4月15日発表、21日出荷」とのリークとも一致。この観測は4月3日〜4日説が外れたことでも信ぴょう性を増しており、今度こそ本当に期待していいいのかもしれません。
外部リンクEngadget 日本版