最近、年のせいか若い頃より寝つきが悪くなっています。

ところで、眠れないときには、「羊が1匹、羊が2匹…」などと羊を数えると眠くなるといわれていますが、これは元々イギリスの習慣が日本に伝わったものだそうです。

かつて欧米では羊をたくさん飼うことを豊かさの象徴だったので、羊を数えることで安心して眠りにつけるたとも考えられていますが、数える対象として羊が選ばれた理由には諸説あります。

羊はシープ→スリープ 説

まず、羊を意味する「シープ(Sheep)」という単語の音が眠りを意味する「スリープ(sleep)」に似ているという説。羊を数えているうちに、呼吸が腹式呼吸に近いリズムになって落ち着き、眠りに入りやすいともいわれています。

また、羊を数えることで自然の景色を想像することで気持ちがリラックスし、ただひたすら数えるという単調な作業の繰り返しによって、眠気が誘発されるというものです。

まあ、これらはいずれも欧米での話。日本語で羊を数えても、そもそも意味はあまり効果はないどころか、数えることで却って脳が活性化されて、睡眠には逆効果なようです。

では、日本人が眠れないとき、羊以外の何を数えたら快眠できるのでしょうか。

羊を数える代わりに、「ひとつ、ふたつ・・・」という風に「数」を唱える方法が良いようです。それもゆっくり「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ・・・」と数えていくことで、腹式呼吸に近い呼吸リズムとなり、自然とリラックスできて眠気が訪れやすくなるそうです。

また、人は単調な音を聞き続けると眠りにつきやすいといわれています。そのため、寝るときに川や滝の音など水が流れる音など、単調な音を聞いていると眠りにつきやすくなるそうです。

考え事や不安なことがあって寝つきが悪いとき、あるいは翌日早く起きなければならないのになかなか睡眠に入れないときに、この手法を試してみるのもよいかもしれませんね。

参考

Sleep cultureStudy Walker