バルセロナとレアル・マドリーの2強による覇権争いや、6〜7チームが鎬を削る欧州カップ戦出場権争いもさることながら、今シーズンも熾烈を極めそうなのが、ラ・リーガの残留争いだ。

 現在は新型コロナウイルスの影響で中断中ながら、再開後のサバイバルレースを展望していこう。

 ラ・リーガの降格は3チーム。現在そのゾーンにいるのが、20位のエスパニョール(勝点20)、19位のレガネス(同23)、そして18位のマジョルカ(同25)だ。このマジョルカとの勝点差を考えると、11位のオサスナ(同34)ぐらいまでに降格の危険性がある。よって、最大で10チームほどが過酷な争いに巻き込まれる可能性がある。

 注目は何といっても、久保建英が所属するマジョルカと乾貴士がプレーする16位のエイバル(同27)だ。

 前述したように、現状では降格圏に沈んでいるマジョルカは、ここ3試合でチームが挙げた全ゴールに絡むなど、久保が調子を上げているのが心強い。ここまで24試合に出場して3ゴール・2アシストを記録している18歳は、いまや崩しの切り札だ。

 守備に課題は残しているとはいえ、チームとしてこの26番の負担を減らし、攻撃でいかに活かすかがポイントとなる。また、アウェー13試合で奪った勝点5はリーグ最低。敵地でどれだけポイントを拾えるかも鍵だ。17位のセルタとの差はわずか1ポイントで、まだ気持ちにも余裕があるだろう。

 26節でそのマジョルカにアウェー初勝利を献上してしまったエイバルは、リーグ戦ここ7試合でわずか1勝(2分け4敗)と調子が下降気味なのが心配だ。ここまで20試合に出場して1ゴール・3アシストの乾も精彩を欠く試合が少なくなく、25〜26節はベンチから外れるなど、いまや絶対的なレギュラーではなくなっている。昇格1年目以外は、比較的余裕を持って残留を果たしてきたエイバルだが、ホセ・ルイス・メンディリバル監督の神通力もついに途絶えるかもしれない。

 危険水域にいるエスパニョールとレガネスは、それぞれアベラルド、元日本代表監督のハビエル・アギーレへの政権交代が奏功し、調子は上向きだ。ただ、後者は冬にユセス・エン=ネシリ(セビージャへ)とマーティン・ブライトワイト(バルセロナへ)の2本柱が抜かれた穴があまりに大きい。対照的に、1月に加入したラウール・デ・トマスがゴールを積み重ねている後者のほうが希望はありそうだ。

 逆に、降格圏に吸い込まれそうなのは、15位のバジャドリー(同29)だ。イアゴ・アスパスを擁すセルタなどと比べて得点源が不在なだけに、重要な一番で苦しむ可能性が少なくない。はたして、2部降格の憂き目にあるのはどのクラブか……。

 久保と乾ら日本人選手の活躍や残留争いに加え、2強による覇権争い、欧州カップ戦の出場権争い、1部昇格争いにも注目が集まるラ・リーガ。そのオフィシャルバンキングパートナーを務める「ソニー銀行」では、バルサとマドリーをはじめ10クラブのユニフォームが計90名に当たるキャンペーンを開催中だ。この機会に、お気に入りのチームのユニフォームをゲットしよう。

 


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