米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」がムーアの来日を特集

 4年連続で日本一を目指すソフトバンクに今季から加わった新助っ人マット・ムーア投手。メジャー時代に3度の2桁勝利を記録したメジャー通算54勝左腕が日本で新たな挑戦も一歩を踏み出した。

 メジャーでも実績を残したムーアの日本でのチャレンジを米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が特集。記事の中ではムーアが日本の野球、ソフトバンクの選手たちや環境を見て感じたこと、驚いたこともレポートされている。

 父が米空軍のメカニックとして働き、嘉手納基地へと配属となった1996年から2000年まで沖縄に住んでいたムーア。来日1年目、まずソフトバンクに入団して感じたのは「クラブハウスには『コメディアンと野球の虫』が混ざっていて、それはメジャーリーグのクラブハウスと大して違わない」ということ。デニス・サファテ投手やリック・バンデンハーク投手ら助っ人の助けもあり、すぐにチームには馴染めたと語っている。

 日本人選手たちの姿勢で感じたのは「コンディショニングへの意識の高さ」と「練習量の多さ」。記事では「日本人がコンディショニングに注力し、それがメジャーよりも『ずっと高いレベル』と語った。選手たちは毎日約45分間ストレッチする。打者はメジャーリーガーよりもずっと多くスイングする。ホークスの宮崎のキャンプ地には屋内施設があり、雨の日には、その施設でコンディショニング、投球、打撃練習を行う」と紹介している。

 そして、ムーアを最も驚かせたことがソフトバンクの通訳の献身性にあるよう。記事では「ソフトバンクでプレーすることには、他にもぜいたくなことがある。ムーアは通訳がコンシェルジュのようであり、あらゆる要望に対応してくれると語った」と指摘し、この他にも「受け取る用具の量がクレイジー」と、メーカーから支給される用具の多さ、充実ぶりにも驚いているという。(Full-Count編集部)