「世界中どこでもプレーできる質を持っている」

 ジネディーヌ・ジダン監督が率いるレアル・マドリードにあって、2019-20シーズンにほぼ居場所を見つけられなかったのはコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスだ。

 レギュラーポジションからほど遠い中で中断を迎えているが、かつてのコロンビア代表のレジェンドMFは移籍を勧めるコメントを残したとスペイン紙「マルカ」が報じている。

 同紙の取材を受けたのは元コロンビア代表MFカルロス・バルデラマ氏。ライオンのたてがみのような金髪アフロヘアーで異彩を放ち、正確なパスで味方を操った1990年代屈指の司令塔は「カラコル・ラジオ」に出演し、「ハメスは今、自らを決断するのに十分に大きなものとなっている」と話し、このように語っている。

「私(がハメスの立場)なら、マドリードから“逃げる”ことにするよ。彼はどんなチームでプレーするとしても十分通用する選手だ。私自身、彼を疑ったことは一度もない。彼は素晴らしい選手だし、これまでのプレーでそれを証明してきた。どのクラブでもスターティングメンバーを張ることができるし、世界中どこでもプレーできる質を持っているのだから」

 ハメスは昨夏の移籍市場でアトレチコ・マドリードやナポリといった強豪クラブが興味を示していたものの、レアル側の条件に合うことはなかった。一方で当時本人が希望していなかったプレミアリーグからはアーセナル、ウォルバーハンプトン、そして恩師カルロ・アンチェロッティ監督率いるエバートンが興味を示しているという。

 果たしてハメスは大先輩のアドバイス通りマドリードの地に別れを告げ、新天地を求めることになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)