MMD研究所は4月3日、スマートフォンを所有する18歳〜69歳の男女2,000人を対象に実施した「MNO楽天モバイルの発表プランに関する意識調査」の結果を発表した。楽天モバイルは自社回線を持つキャリアとして、4月8日に正式サービスを開始する。

「MNO楽天モバイルの発表プランに関する意識調査」は、2020年3月18日〜3月23日の期間で、スマートフォンを所有する18歳〜69歳の男女を対象に実施したインターネット調査。設問数は15問で、有効回答は2,000人(男性49.8%、女性50.2%)。

まず、メインで利用しているスマートフォンに対して支払っている平均的な月額料金を尋ねた質問では、7,000円〜10,000円未満が22.1%と最も多く、次いで5,000円〜7,000円未満が19.2%、2,000円未満が13.1%という結果になった。大手3キャリアと格安SIMで分けた場合、利用がNTTドコモ、au、ソフトバンクのいずれか(n=1,454)では、7,000円〜10,000円未満が最も多い29.6%に、格安SIM(n=546)では、2,000円未満が最も多い39.6%となった。

メインで使用しているスマートフォンの月額通信料金を尋ねた結果


メイン利用の通信プランでわかりにくいと思うものを尋ねた質問では、利用がNTTドコモ、au、ソフトバンクのいずれか(n=1,454)の場合、「2年縛りなどの縛り条件」が最も高い38.0%に、次いで「端末セットなどの分割プランや端末料金」が34.3%、次いで「従量制と定額制などデータ通信の料金」が34.1%という結果になった。

一方、格安SIMの場合(n=546)、最も多かったのが「わかりにくいものはない」の54.6%となり、「解約金や違約金など」が17.6%、「2年縛りなどの縛り条件」が16.5%と続いた。3キャリアに比べ、格安SIM利用者の方が、プランにわかりにくさを感じる人の割合が低い結果となった。

メインの通信プランでわかりにくい点を尋ねた結果


4月8日から開始する楽天モバイルのキャリアサービスに関しては、始まることを「知っており、内容をよく理解している」と回答した人が9.0%、「知っており、内容をやや理解している」とした人が21.2%、「知っているが、内容をあまり理解していない」とした人が29.7%、「知っているが、内容を全く理解していない」とした人が15.8%という結果になった。サービス開始を知らず、「いまここで初めて知った」と回答した人も24.4%に上った。

楽天モバイルのMNO化が4月から始まることを知っているか尋ねた結果


楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT」の申し込み状況を尋ねた質問では、「検討までいかないが、興味はある」と回答した人が最も多い46.0%、次いで「興味はなく、検討もしていない」とした人が43.9%となった。「現在申込を検討している」とした人は7.8%で、「すでに申込をした」と回答した人は2.2%にとどまった。

Rakuten UN-LIMITの申し込み状況を尋ねた結果


楽天モバイルのプランを魅力的に感じるかどうかを尋ねた質問では、「魅力的に感じる」が10.2%、「やや魅力的に感じる」が36.7%、「あまり魅力的に感じない」が30.9%、「魅力的に感じない」が22.3%という結果になった。

Rakuten UN-LIMITを魅力的に感じるか尋ねた結果


このうち、魅力的に感じると回答した人(n=937)に、どんな点が魅力的か尋ねたところ「月々2,980円」が61.3%で最も高く、「データ通信が無制限」が52.8%、「通話が無制限」が47.2%、「料金プランが1つだけでわかりやすい」が38.8%と続いた。

一方、「Rakuten UN-LIMIT」の課題点について不安に感じると回答した男女1,365人に対し、不安に思う点を複数回答で聞いたところ、「通信エリアに制限があること」が最も多い37.1%、次いで「新しいサービスのため、通信が不安定になる可能性があること」が29.6%、次いで「au接続で2GBを超えてしまうと、1GB追加ごとに500円」が24.6%という結果になった。

Rakuten UN-LIMIで魅力に感じる点を尋ねた結果


Rakuten UN-LIMIで不安に感じる点を尋ねた結果