協会の判断が1つの偉業を阻むこととなってしまった。

イングランドサッカー協会(FA)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を受け、7部以下の全ての国内リーグについての措置を発表。2019-20シーズンの成績を全て無効とした。

この措置により、当然のことながら各クラブの順位付けも行なわれず、昇格も降格もないことが決定。当然、救われるクラブもあれば、被害を受けるクラブも出てくる。その1つが、ジャージ・ブルズだ。

ジャージ・ブルズは、コンバインド・カウンティーズ・フットボールリーグのディビジョン1に所属するクラブ。プレミアリーグから数えて10番目、イングランド10部相当のリーグを戦っている。

このリーグはグレーターロンドンの南西地区を中心で行なわれ、セミプロクラブが参加しているリーグ。その中で、今シーズンは27試合を行い27連勝という偉業を達成していた。

チームの副キャプテンを務めるルーク・キャンベルは、イギリス『スカイ・スポーツ』に現在の心境を語っている。

「本当に受け入れるのは難しい」

「現時点では、サッカーは起こっていること全てのものの、最後尾に置く必要があるだろう。全員の健康と安全が最も重要だ」

「とはいえ、選手だけでなく、経営陣、ファン、スポンサーからも多くの関わりがクラブにはある。理由もなく、シーズン全てを終えた気がしている」

「僕の個人的な意見では、シーズンを最後までプレーすることだった」

「多分、FAは決定が少し早すぎたと思う。彼らは、それがどのように機能しなくなったを確認するために、数週間や1カ月待つことができたかもしれないけど、それは僕たちの手中にはない」

ジャージ・ブルズは、27試合で27連勝。99得点7失点という圧倒的な数字を残し、2位のファーナム・タウンには勝ち点差20をつけていた。