チェルシーに所属するフランス代表FWオリビエ・ジル(33)が、今冬の移籍市場での退団を望んでいたことを認め、最有力候補はインテルだったと明かした。『ESPN』が伝えた。

 2018年1月にアーセナルからチェルシーに加入したジル。今季、イングランド代表FWタミー・エイブラハム(22)の台頭もあり、なかなか出番を得られない状況が続いた。

 そのため、出場機会を求めて移籍を検討していたジルに対して、多くのクラブからの関心が報じられていたが、移籍することなくチェルシーに残留。エイブラハムの負傷もあり、2月22日のプレミアリーグ第27節トッテナム戦以降、公式戦5試合出場で2ゴールを記録している。

 フランス『テレフット』でジルは「複雑な6か月を経験した。その後、僕は他の場所で行きたいと思っていた。チェルシーを離れるためにできる限りのことをやった」と退団の意思があったことを認めた。しかし、クラブは代役を見つけることができず、ジルを手放そうとしなかったという。

「インテルは、ラツィオとトッテナムと同様に僕の優先事項だった。だけど、クラブは現状を見て、オファーをブロックしたんだ。それは僕の選択ではなかった。リヨンのジャン・ミシェル・オラス会長も電話をくれた。その時はインテルへの移籍が優先事項と伝えた」

 しかし、残留が決まったジルはプロとして気持ちを切り替え、チームのために戦う姿勢を示している。「不機嫌になるか、ポジションを勝ち取るために戦うか。指揮官はプレー時間を約束してくれた。彼はその言葉を守ってくれた。ストライキやロッカールームで不機嫌になることは賢明ではない」と語っている。