収束の糸口がつかめないコロナウイルス。厄介なのは罹患しても現在のところ有効な抗ウイルス剤などはなく、自然治癒能力を高める“対処療法”しか治療の方法がない点ではないでしょうか。つまり通常の風邪と同じように、安静にして栄養と睡眠を十分にとるなど、健康に対する意識を高めることが重要なのです。

健康力が高い都道府県が集中するエリアとは?

そこで今回ご紹介するのは、サントリー食品インターナショナル株式会社が実施した「春の全国一斉健康力テスト」。こちらは食事・運動・生活をテーマにした健康に関する様々な問題に答えると、自分の健康力が測れるテストとなっており、全国47都道府県から総勢約20万人が参加。テストの結果から全国平均点はもちろん、年齢別・都道府県別の平均点を集計しています。

そこでまずは、健康力の得点が高かった都道府県のベスト10をご紹介。結果は次の通りになりました。

健康力の得点が高かった都道府県のベスト10

1位 岩手県

2位 東京都

3位 宮城県

4位 富山県

5位 香川県

6位 埼玉県

7位 栃木県

8位 神奈川県

9位 千葉県

10位 山形県

栄えある1位は岩手県に。しかし厚生労働省が2015年に発表した「都道府県別の平均寿命」によると、岩手県はなんと男性45位・女性42位。同調査ではこの件について「発表からかれこれ5年近く経っているため、こうした調査をきっかけに、岩手の人の健康への意識が上がったのかも」と分析。確かに一理あるかもしれません。

健康力をアップするには、やはり緑黄色野菜の摂取が重要ですかね……。

ところで1位から10位の上位都道府県を見ると、なんとなく関東と東北地方が多い印象があります。そこで同調査では、地域別に健康力テストの平均点を算出。上位3位までを調べたところ、以下のような結果となっています。

なぜこれほど東高西低の傾向になるのか不思議。沖縄県は長寿というイメージもありますが……。

1位関東、2位東北・北海道、3位北陸・甲信越で、見事に東日本に寄っていることが分かります。ちなみにこちらのワースト5県は、47位佐賀県、46位和歌山県、45位熊本県、43位沖縄県、42位奈良県。見事に西日本が集中する結果となっています。

健康力が高い年代は、高齢者よりも若い世代!

また同調査では、下は10代、上は80代までの幅広い年齢層の人が参加。そこで年代別に得点力を集計してみると、意外な結果となりました。

調査方法はLINEによる参加となっている影響もあり、若い世代が中心。とはいえ70代でも1000人近く参加しています。

なんと最も健康力が高かったのは20代(59.2点)で。僅差で30代(59.1点)が続き、3位は10代(58.4点)となっています。つまり若い世代は健康力が高い結果となっているのです。最近の若い世代はお酒を飲む人が減っているといわれ、さらにはタバコも昔とはくらべものにならないほど値段が高くなっています。つまり健康を害するものを昔より若者が好まなくなっている傾向はあるかもしれません。

ちなみに同調査では年代別にそれぞれ、健康力の高い都道府県を調査。それぞれの上位は以下の通りとなりました。

年代別に夜健康力の得点が高かった都道府県のベスト3

10代 1位和歌山県・鹿児島県(61.5点)・3位富山県(61.3点)

20代 1位岩手県(63.0点)・2位宮城県(61.4点)・3位富山県(61.1点)

30代 1位群馬県(60.6点)・2位山形県(59.9点)・3位神奈川県(59.8点)

40代 1位北海道(58.6点)・2位青森県(58.6点)・3位岩手県(58.4点)

50代 1位長野県(56.1点)・2位岩手県・香川県(55.8点)

60代 1位岩手県(54.2点)・2位島根県・宮城県(53.4点)

一番平均点が高かったのは岩手県の20代。岩手県は20代のほか40代・50代・60代と4つの年代でトップ3位内に入っており、さらに10代・30代でも12位にランクインしています。やはり岩手県は年代関係なく、健康に対する意識が高いのは間違いないようです。

【調査概要】
調査主体:サントリー食品インターナショナル株式会社
調査期間2019年11月25日(月)から12月25日(水)
調査対象:全国の10代から80歳までの男女20万人