”白い巨人”の次なる標的は、フランス代表の俊英ではなく、ノルウェー代表の19歳となるのだろうか。

 英紙『Daily Star』は、レアル・マドリーの次なるターゲットは、キリアン・エムバペではなく、アーリング・ハーランドになるだろうと報じている。

 R・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、かねがねエムバペを獲得したい意向を明らかにしていたが、パリ・サンジェルマン側は2022年まで契約を結ぶエムバペに天文学的な額の違約金を設定しているとされており、今夏の獲得は見送るようだ。

 そんななかで白羽の矢が立ったのが、ハーランドだという。今冬にレッドブル・ザルツブルクからドルトムントに加わったハーランドは、リーグ6試合出場で9ゴール・1アシストという記録を残した。ザルツブルク時代を含めると、今季は30試合出場で40ゴール・8アシストという、とてつもない記録になっている。

 エデン・アザールが負傷で戦線離脱し、得点力に苦しむチームにとって、最適な助っ人であるという判断のようだ。また、「かかる費用も、おそらくエムバペの半額以下と安く済む」という点も魅力的だと綴られている。

 R・マドリーのOBであるアルバロ・ネグレドは、「彼はマドリーに完璧にフィットするよ」と後押ししている。

「両足でシュートを打つことができ、あらゆるチャンスを得ることが可能だ。さらに、彼は成長し続けている。今のマドリーに完璧にフィットするだろうし、ベンゼマともうまく共存できるはずだ。ベンゼマには相方が必要なんだよ。プレースタイルもチームにピッタリだ」

 あくまでドルトムントは、「現時点では売る気はない」と表明し、本人も移籍の意志を明らかにしていない。だが、昨冬にも獲得に名乗りを挙げていたマンチェスター・ユナイテッドもハーランドを諦めていないという報道もある。19歳の争奪戦に、スペインの強豪も参加する可能性は、低くないのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部