俳優・藤原竜也と対談、小学1年から始めたボクシングは35歳が区切りか

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が26日、都内で俳優の藤原竜也と対談した。4月25日(日本時間26日)には、米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を予定。4月に27歳となるモンスターは、ボクサーとして描く最終目的地が「35歳」にあることを明かした。

 初対面となった井上と藤原。「僕は一方的に知っている。画面越しで応援しています。スーパーヒーローです」とファンであることを語った藤原に対し、井上も「僕も一方的に知っています。デスノートとかカイジも見ていたので、お会いできて光栄です」と過去の出演作品を見ていたことを明かした。

 ボクサーと役者の共通点などを語り合い、話題はそれぞれの最終目的地の話に。初のラスベガス上陸となり、これから未来を切り拓いていく井上はこう語った。

「ボクサーの最終目的地としては、ゴールは35歳。それはボクサーとしてどこがピークになるか、今のトレーニング方法だったり、食事なり、サポートだったり、35歳まではピークで持っていけると思う。自分のパフォーマンスが落ちてまでやりたいとは思っていないので。

 35歳になった時に小学1年生からやってきたボクシングを『やってきてよかったな』と思えるボクサー生活だったらいいなと思っています。そこをボクサーとしての終わりだと決めてますね」

 これから何が起きるかわからない。35歳になって気持ちが変わるかもしれないが、ひとまずまだ約8年が残されている。井上の青写真に対し、藤原が「今から突き進むわけですよね。チャンピオンみたいに勝ち続ける大変さ、トップを走る孤独もありますよね」と真摯に受け止めると、井上は「勝てば勝つほど終わりがない。期待もされるし、そこに打ち勝つ精神力もいるし。それをあと8年頑張ろうかなと思います」と先を見据えた。

 試合はWOWOWで放送される。日本人初の3団体統一戦に向けて、井上は「ラスベガスデビュー戦。インパクトのあるものを残したい。KO勝ちを見せられれば」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)