徳島県阿波市にある自動販売機がツイッターで話題になっている。

その自販機がこちらだ。


話題の自販機(写真提供はすべて、道の駅どなり)

自販機の側面には、たった一言「散財してよ」。

ずいぶん大胆なキャッチコピーだけど、これはいったい何だろう?自販機で散財してと言われても...運動部の部活帰りでもないかぎり、散財するのは難しそうだ。ところで、一緒に描かれている不思議なキャラクターはいったい......?

なんとも不可思議な自販機だ。Jタウンネット編集部は2020年2月18日、阿波市に電話して、詳しい話を聞いた。

「これくらいやらんと、おもしろくないでしょ」



阿波市観光協会の担当者によれば、自販機に描かれているキャラクターは、観光大使の「あわみちゃん」だ。市の鳥・ウグイスをモチーフにしている。

話題の自販機は「道の駅どなり」が設置したもので、観光協会が管理しているものではないとのこと。担当者は、自販機のキャッチコピーについて、

「(編注:あわみちゃんのキャラ)設定とは多少ズレがあり、やや困惑しておりますが、あわみちゃんが話題になっていることは嬉しいと思います。これを機会に、全国の皆様に、阿波市に来ていただくきっかけになればありがたいです」

と話している。

詳しくは、道の駅どなりに聞いてほしいとのこと。Jタウンネット記者は18日、道の駅どなりに電話して、運営責任者である佐藤泰史さんの話を聞いた。



「今から4年近く前になりますが、阿波市から自販機のラッピング用にキャラクターの使用許可をいただきました。せっかくだから阿波市から発信できる、おもしろいものにしたいと考えました。話題になれば、地域の活性化になりますからね。『散財してよ』も、私個人の気持ちの代弁です。これくらいやらんと、おもしろくないでしょ」



「何しにきたん?」「ジュース買うて〜」など、佐藤さんの気持ちを素直に代弁するコピーを、あわみちゃんにつぶやかせたのだという。「ポイ捨てアカン!」というコピーもあるが、ゴミ問題に困っていたときに考えたそうだ。観光大使・あわみちゃんを通して、佐藤さんの気持ちをストレートに伝える。



「これくらいやらんと、おもしろくないでしょ」という精神は、道の駅どなりの店内にも活かされているという。「ぜひ、道の駅の中をのぞいてほしい。ちょっと変わったものが見つかるはずです」と佐藤さん。月に1度の「激辛カレーの日」も人気だという。

散財しに行くのもアリかもしれない。