立春は過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続く。そんな時は、おでんにかぎる。おいしいと評判の店で、好きなものを頼んで、お酒の一杯でも飲んでいると、幸せになれる。いつのまにか寒さも忘れてしまう。

2020年2月11日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

なんと「おでんの唐揚げ」というではないか。いったいどんなものだろう?

Jタウンネット編集部はさっそく、この斬新な唐揚げを提供するおでん居酒屋「あっかんべー」(神奈川県逗子市)に聞いた。

大根はとくに美味しく、一品料理のような感じ


おでんの唐揚げ。 「朴葉=ニャン」(@obashuji)さんのツイートより

冒頭のツイートを投稿した「朴葉=ニャン」さんに、「おでんの唐揚げ」の味の感想を聞くと、こう答えてくれた。

「私も初めて見ましたが、意外にどれも美味しかったです。大根はとくに美味しく、一品料理のような感じで、これ単体でも食べたいと思ったぐらいでした」

そこでJタウンネット記者は、逗子の「あっかんべー」に電話した。答えてくれたのは、ご主人の神戸悠太(かんべ・ゆうた)さんだ。店の名の由来は、ご主人の苗字か、ニックネームからだろう。

「おでんの唐揚げを提供するようになったのは、今から8年ほど前、この店を開店した時からのことです。味を浸み込ませた大根の唐揚げという料理があることは知っていました。
それを応用すれば、おでんの唐揚げもできるのではないかと考えたのがきっかけでした。
衣は片栗粉をはたいてから、よくなじませて、揚げています。練り物、がんも、こぶ、しいたけなど、いろいろ試してみたら、味が浸み込んだおでん種が、よりジューシーに美味しくなりました」

「あっかんべー」の神戸(かんべ)さんによると、逗子という土地柄、刺身など魚料理も人気だという。でもなぜか「おでんの唐揚げ」はお客さんに喜ばれているそうだ。新鮮な魚料理もいいが、冬はやはり「おでんの唐揚げ」、大根、こぶ、しいたけなどが、食べたい......かな。