キャンプ4日目のフリー打撃では逆風を切り裂き右翼へ3本の柵越えを披露

 レイズの筒香嘉智選手は23日(日本時間24日)のヤンキースとのオープン戦に「5番・三塁」でメジャーデビューを果たす。キャンプ4日目となった21日(同22日)はフリー打撃で3本の柵越えを放つなど順調に調整を進めている。日本から来た長距離砲を“現場”はどのように見ているのか? チャド・モトーラ打撃コーチに聞いた。

 この日、筒香は今キャンプ最低気温となる15度と肌寒い中、フリー打撃で逆風を切り裂くように右翼へ3本の柵越えを披露。前日20日(同21日)は柵越え0本だったが逆方向へ鋭い打球を飛ばすなど“力と技”を新天地でも確認しながら調整を続けている。

 そんな日本人ルーキーをモトーラ打撃コーチは「彼はとても強靭な男だ。新しいチームメートや場所に、慣れてきたと思う。我々にとって最も重要なことは、彼が、(この雰囲気に慣れて)居心地良く感じることだ」と目を細める。

 同コーチはまず筒香が環境に慣れることが最優先と考えているようで「練習の結果や彼がどんな感じかは、今は気にしていなくていい。まずは彼が慣れて気分よくプレーできるようになることが一番重要だと思っている。野球は2番目だよ」と口にする。

 日本では本塁打王、打点王を獲得するなど不動の4番を務めた筒香。通算205本塁打、613打点をマークした長距離砲の“立ち位置”をモトーラ打撃コーチは「パワーもあるが同時に柔軟性もある。素早いリストの動きを使って容易にスイングスピードが作れるんだ。彼は強いが同時にとても素早い」と評価していた。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)