シーズン終盤戦へ、マジョルカに所属する日本代表MF久保建英に勝負の時が訪れた。その勝負とは、久保を含む3人による熾烈なポジション争いである。

ポイントとなるのは、これまで左のウイングを務めることが多かったラーゴ・ジュニアのポジションだ。今季リーグ戦で4得点を挙げているラーゴ・ジュニアは不動の存在だったが、先日のアラベス戦ではベンチに座ったまま出番がなかった。

これを受けてスペイン『Diario de Mallorca』は、他の選手にもチャンスが出てきたと主張する。ラーゴ・ジュニアのライバルとなるのは、レアル・マドリードの下部組織出身者である24歳のアレックス・フェバス、そしてアラベス戦で左サイドから好パフォーマンスを披露した久保だ。

「ラーゴ・ジュニア、タケ・クボ、フェバスが先発入りを懸けて戦う。ラーゴ・ジュニアがアラベス戦で出番を失ったことは、新しい可能性を開く。3人のプレイヤーはポジション争いを展開することになり、ここで敗れると再びスタメン争いに入るのは困難だ」

同メディアはこのように伝えているが、それぞれの特長も異なる。ラーゴ・ジュニアの場合はスピードを活かした攻撃性が魅力であり、フェバスは守備の仕事などチームにバランスをもたらす。そして久保は巧みなビジョンを活かしたラストパスが大きな武器と捉えられている。VARで取り消されたものの、久保はアラベス戦でも左サイドを突破して味方のシュートを演出している。このテクニックとプレイビジョンは他の2人に負けない武器と言えよう。

同メディアは久保についてサイドの守備でも貢献する必要があるとは付け加えているものの、攻撃面での1対1に関しては一定の評価を下している。レアル・マドリードからレンタルで加わっている久保には出場機会が必要だが、この争いに勝利できるだろうか。

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