日本語入力モードのままWEB検索するとき、キーワードの区切り文字として使うのが全角スペースでもいいのかということ。区切り文字だけのために入力モードを切り替えるのは、煩わしいものですからね。コンピュータは全角スペースと半角スペースを異なる文字情報とみなすため、区切り文字として認識されるのか、認識されたとして検索結果に影響しないのか、この際はっきりさせておきたいものです。

長年、日本のiPhoneユーザを悩ませてきた「全角スペース」。歴史的な経緯から、縦横の比率が1:1の文字を「全角」、横幅がその半分の1:0.5の文字を「半角」と呼びますが、iOSのソフトウェアキーボードは入力モードの違い(日本語ローマ字/英語)にかかわらず、スペースキーを押して入力できるのは半角スペースという状態でした。

iOS 13では、新機能「スマート全角スペース」により、全角スペースを直接入力できるようになりました。『設定』→「一般」→「キーボード」の順に画面を開き、「スマート全角スペース」スイッチをオンにしておけば、日本語入力モード(日本語ローマ字/)のときスペースキーを押すと全角スペースが入力されるようになります。英語入力モードのときは半角スペースに戻るので、入力モードの切り替えに半角/全角スペースが連動するというわけです。

そうなると気になるのが、日本語入力モードのままWEB検索するとき、キーワードの区切り文字として使うのが全角スペースでもいいのかということ。区切り文字だけのために入力モードを切り替えるのは、煩わしいものですからね。コンピュータは全角スペースと半角スペースを異なる文字情報とみなすため、区切り文字として認識されるのか、認識されたとして検索結果に影響しないのか、この際はっきりさせておきたいものです。

Googleの検索エンジン(google.com)に関していえば、全角/半角スペースの違いは認識されるものの、どちらを区切り文字に使用しても検索結果に与える影響は軽微です。たとえば、「Safari」と「検索」、「iPhone」という3つのキーワードでWEB検索したとき、区切り文字が全角スペースのときとにしたときのヒット数は580万件、半角スペースのときは650万件と差が生じたものの、1ページ目に表示される検索結果に違いはありませんでした。

なお、Safariの検索フィールドにキーワードを入力して検索すると、区切り文字に全角スペースを使うと自動的に半角スペースへ変換されます。この仕様を踏まえると、Googleに関していうかぎりWEB検索の区切り文字は全角/半角スペースどちらを利用しても(ほぼ)同じ、と考えて差し支えないでしょう。

WEB検索するときの区切り文字、半角と全角で結果は変わる?