昨年ドラフト全体9位指名、獲得は「国際的なアピールとなる」と評価

 米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁。新人ながらチームには欠かせぬ存在となっており、14日(日本時間15日)には若手のオールスター「ライジング・スターズ・チャレンジ」に「世界選抜」の一員として出場するなど、上々のシーズンを送っている。地元紙は、八村がワールドワイドな存在となることに期待しているようだ。

 世界的選手という、大きな期待を寄せられている。地元紙「ワシントン・シティ・ペーパー」は、「ルイ・ハチムラはウィザーズの選手であっても、成長することには問題はなし」との見出しで、八村を特集している。

 記事では「ウィザーズは伝統的に選手を国際的な舞台に輩出するのに苦労している」とチームの現状を分析。そのうえで、八村には日清カップヌードル、ジョーダンブランド、トレーディングカード会社のパニーニ、G―SHOCK(ショック)などが既にスポンサーについていることを取り上げ「どこのチーム所属かはハチムラには問題ではなさそうだ」とその影響力に言及している。

 八村は昨年6月のドラフトで、日本人初となる1巡目、全体9位でウィザーズに指名された。記事では「ハチムラを獲得することで国際的なアピールとなる点は、ウィザーズが彼にひかれた理由の1つである」と記述。ワールドワイドな選手となる可能性があると評価しているようだ。

 続けて「そしてハチムラにとっても、D.C.(ワシントン)にとっても、街が多民族社会であることを考えれば、これは理想的にフィットするものであった」と指名の合理性についても言及した。

日本バスケ界について八村「エネルギーが増している」

 八村はNBAデビューの今季、既に30試合に出場。12月に鼠径部の打撲で離脱したが、今月3日(同4日)に復帰。「ライジング・スターズ・チャレンジ」では20分28秒のプレーで14得点、7リバウンド、4アシスト、1スティールを記録するなど、既に第一線で活躍している。

 同紙は「今季平均14得点、6リバウンドを記録し、ドラフト前の『既にNBAで活躍できる』という評価を十分証明している」と高評価した。

 同紙の取材に「日本のバスケットボールは成長しています。あなたは毎年そのエネルギーがどんどん増していることを感じることが出来るでしょう。たくさんの人々がバスケを見始める、またはプレーする、それはとてもクールなことだと思います」と話しているという八村。世界に影響力を持つ選手へ。日米から八村にかかる期待は大きい。(THE ANSWER編集部)