ルーキーMF松村が出場わずか9分間で一発退場「夢のデビューとなるはずが…」

 鹿島アントラーズは16日、ルヴァン杯開幕戦で名古屋グランパスと対戦し、0-1で敗れた。

 今季加入した18歳MF松村優太は公式戦デビューを飾ったが、出場9分間で危険なタックルにより一発退場となった。英メディアも「夢のデビューが悪夢に変貌」と大々的に取り上げている。

 松村は今年度の全国高校サッカー選手権で優勝を果たした静岡学園の背番号「10」を背負うエースを務めた。本大会では鹿島に内定していることもあり、徹底的なマークに苦しめられたが、準決勝では後半アディショナルタイムに自ら得たPKを決め、決勝進出の立役者となった。

 その後、鹿島の選手としてプロサッカー選手生活をスタートさせたが、デビュー戦はほろ苦いものとなってしまった。名古屋戦では0-1で迎えた後半36分に投入されたものの、同45分にペナルティーエリア内へとドリブル突破を仕掛けた際、タッチが大きくなってしまった。

 慌てた松村はスライディングを敢行したが、ボールキャッチした相手GKミチェル・ランゲラックに足裏でタックルする形となった。ランゲラックは激昂し、両チーム入り乱れる騒動となった。主審はレッドカードを提示し、出場時間わずか9分間でピッチを退くことになった。

 松村の退場劇に海外メディアも注目。英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「18歳がデビュー戦での足裏タックルにより出場9分間でレッドカードを提示」と見出しを打ち、「鹿島で夢のデビューとなるはずが、悪夢へと変貌した」と指摘。「主審にとっては退場以外の選択肢はない」と指摘している。

 なお、試合後に松村は自身のツイッターで名古屋とランゲラックに対して謝罪文を掲載。ランゲラックも投稿のコメント欄に「問題ないさ! 心配しないでくれ、友よ!」と返信し、一連の騒動は和解に至っている。(Football ZONE web編集部)