マンチェスター・シティが欧州サッカー連盟(UEFA)から欧州締め出し処分を食らい、将来を危ぶむ声が挙がるジョゼップ・グアルディオラ監督(49)だが、続投の見通しだという。イギリス『ミラーが報じた。

以前からファイナンシャルフェアプレー(FFP)の件で嫌疑がかけられ、2018年11月にドイツ『Der Spiegel』からクラブ内での不正な財政コントロールの指摘も受けたシティ。調査の末、黒だと判断したUEFAは14日、来シーズンから2年間の同連盟主催大会出場禁止処分と、3000万ユーロ(約35億7000万円)の罰金処分を科した。

それを受け、すぐさまスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴の意思を示したシティだが、プレミアリーグから勝ち点剥奪や、リーグ2(イングランド4部相当)降格などの処分が下る可能性のほか、主力流失の恐れも指摘され、ネガティブな話題が噴出。そのなかで、グアルディオラ監督の未来も騒がれており、退任説が加熱している。

そうした流れでにわかにユベントス行きの憶測も浮上しているグアルディオラ監督だが、現時点でシティから去るという考えに至っていない様子。スペイン人指揮官はUEFAから処分が言い渡された後、クラブのCASに対するアピールが失敗に終わり、処分が覆らずとも、2021年6月までの現行契約を全うする意向を示したというのだ。

とにかく、全てはCASの決定次第だが、仮に処分が覆らず、シティに残るとなれば、グアルディオラ監督は2008年夏にバルセロナでトップリーグの監督キャリアをスタートさせて以降、初めて欧州での戦いがないシーズンを過ごすことに。果たして、過去2度にわたり、チャンピオンズリーグ(CL)優勝に導いた実績を持つスペイン名将の去就は…。