ある高校生が制作した切り絵作品があまりにも繊細だとツイッターで話題になっている。
さっそく作品をご覧いただこう。
修学旅行で拾った紅葉の葉っぱに和歌を刻みつけた作品。
— 金平糖 (@wagasiwaumaizo) January 21, 2020
まずこんな綺麗な紅葉が手に入ったのが奇跡だし、京都から東京まで保ったのも奇跡。
切る時もすぐ萎れるから15分毎に水につけなくちゃいけなくて大変だった....
今から思うとよく失敗せずに切れたなぁ
#神が降りてきたと思った自賛工作#切り絵 pic.twitter.com/V17BcjIWKN
こちらはツイッターユーザーの金平糖(@wagasiwaumaizo)さんによる2020年1月21日の投稿だ。写真に映っているのは、俳句が刻み付けられた真っ赤な紅葉。
「枝々を 透きて日の照る 紅葉かな」という句は、俳人・久保田万太郎によって詠まれたものである。天に透かすと現れる、紅葉の照りつけるような赤さ。まさにこのような光景を目にしながら詠んだ歌なのだろうかと、当時の俳人に思いを馳せる。ちょうど「日」の部分から夕陽が差し込む構図は、写真としても素晴らしい作品だ。
普段は紙を切っているという切り絵作家の投稿者だが、この作品は本物の葉っぱを使っているとのこと。修学旅行先の京都から東京まで持ち帰り、萎れないように工夫しながら制作した力作で、投稿者自身も再現は難しいと続けている。
「大抵の作品はなんだかんだもう一回作れと言われたら作れると思うけど、これだけは本当にもう無理だと思う......」
通常の切り絵でも、小さな字をいくつも刻むというのは信じられないほど繊細な作業に違いない。それを本物の葉っぱで、となれば我々の想像を絶する器用さが求められるのだろう。
写真は金平糖さんのツイートより
このツイートには、こんな反応が。
「これはほんとにすごいよね〜葉も切り絵も和歌も美しい」
「素敵な作品ですね。そしてとても繊細」
「なんと雅な」
素晴らしい作品を生み出した感性と、高い技術を評価する声が多く集まっている。
情景を切り取った俳句と繊細な手技。照りつける夕陽によって散ったはずの葉っぱに再び生命が吹き込まれているようだ。(ライター:Met)
外部リンクJタウンネット