多くの人が待ち焦がれる「祝日」。

2020年は東京五輪・パラリンピックの影響で、祝日のスケジュールが去年までとは少し違っている。新しいカレンダーを見て、「7月に4連休がある!」「10月は祝日が1日もない!」と一喜一憂した人もいるだろう。

今年の祝日は計16日間。改元が行われ、「即位の日」「即位礼正殿の儀」があった昨年は例外だが、2016年以降変わらない日数だ。

しかし、もっとたくさん祝日が欲しい――。そう思っている人は多いのかもしれない。

河本健(@kenkawakenkenke)さんが制作した「ずっと祝日カレンダー」がツイッターで注目を集めている。


「ずっと祝日カレンダー」(写真は河本さんのツイートより)

2020年1月のカレンダーだが、ほとんどの日が赤字で書かれている。日本の祝日だけでなく、他国の祝日も反映されているのだ。

日本で祝日だった1日と13日には「元日(日本)」「成人の日(日本)」と見慣れた祝日が書かれているが、その他の日程は全て他国のものだ。

「正教会のクリスマス(キルギス)」(7日)
「ベルベル新年(アルジェリア)」(12日)
「ベトナムの大晦日(ベトナム)」(24日)

などを見ると、使われている暦法や文化の違いも見えきて興味深い。

「もう毎日これでいこうよ」

河本さんは世界の祝日を反映したカレンダーを1年分作成。1月だけでなくすべての月のカレンダーが赤く染まった。特に、5月と6月は祝日ではない日は存在せず真っ赤になっている。


5月、6月は平日なし!(写真は河本さんのツイートより)

河本さんが1月26日にこのカレンダーをツイッターで紹介したところ、1万件以上のリツイートと1万9000件以上のいいねを集めるなど話題に(27日昼現在)。投稿を見た人からは

「もう毎日これでいこうよ」
「あー!今日はロシアの人達はお休みなのねー とか、世界が感じながら過ごせるのって素敵!」
「サービス業にとっては地獄のカレンダー」

など、様々な反応が寄せられている。

Jタウンネット編集部が27日、河本さんに取材したところ、カレンダーには212か国の祝日が記載されているという。

「ネットを漁って世界中の祝日を調べました。
なるべく同じ国が何度も選ばれないように平滑化してプログラムが選んでいます。 ただし日本の祝日は優先させています」

と河本さん。複数の国で祝日とされている日付でも、カレンダーに書かれているのはどこか1つの国の祝日だ。

結果、どの国でも祝日ではなかったのは、1月16、18、23日、2月13、20、29日、3月28日、4月22日、7月8日、8月18日、9月12、13日、10月22日、11月24日、12月14、21、23日の17日間のみ。

この日程から、日本で週末となる土曜日と日曜日を除くと12日間となるため、河本さんは

「一年に『本当の』平日は12日しかないという衝撃の事実」

ともツイートしている。

「欲しい」という人が続出している「ずっと祝日カレンダー」。河本さんによると、数日以内に販売される予定だそう。

使用する場合には、自分にとっての休日がいつなのか、しっかり把握しておく必要がありそうだ。