ディズニーが、1942年に公開されたアニメーション映画の「バンビ」を実写映画化することを計画している、と映画系メディアのHollywood Reporterが報じています

'Bambi' Remake in the Works (Exclusive) | Hollywood Reporter

https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/bambi-remake-works-1272457

ディズニーは2019年に「ライオン・キング」や「アラジン」といった作品の実写版を公開しており、いずれも優れた興行成績を収めています。ディズニーは今後も過去のアニメーション作品を現代の最新技術で実写化すること計画しており、次なるターゲットは1942年公開の「バンビ」となるようです。

映画「バンビ」は、フェーリクス・ザルテンの同名小説を原作として、アメリカでは1942年に、日本では1951年に公開された作品です。複数のセル画を異なる位置に配置し、それぞれを異なるスピードで動かすことで、2次元の絵では表現しづらい3次元的な奥行きを表現する効果を生み出すことができるというセルアニメの撮影用カメラ「マルチプレーン・カメラ」を使用して撮影された映画のひとつでもあります。



Hollywood Reporterが独自に入手した情報によると、実写版バンビで脚本を担当するのは「キャプテン・マーベル」のジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレットと、「カオス・ウォーキング」のリンジー・ベーア。

製作会社は、映画監督のポール・ワイツとクリス・ワイツ兄弟が、映画プロデューサーのアンドリュー・ミアノと共に立ち上げた映画スタジオのDepth of Fieldが担当するそうです。

Hollywood Reporterに情報をリークした人物によると、Depth of Fieldは実写版バンビを実写版「ジャングル・ブック」や、実写版ライオン・キングのような作品になると位置づけているそうです。実写版ジャングル・ブックは多くのCG技術を駆使した作品であり、実写版ライオン・キングに至ってはワンシーンを除きフルCGで作成された作品です。そのため、実写版バンビも多くのシーンにCGが活用されることとなることがうかがえます。

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なお、ディズニーはバンビ以外にも複数の過去の名作アニメ映画の実写化を計画中です。「リトル・マーメイド」の実写版では主人公のアリエル役に黒人歌手のハリー・ベイリーが抜擢されており、「ピーター・パン」の実写版では「ピートと秘密の友達」のデヴィッド・ロウリーが監督を務めます。また、「ピノキオ」の実写版も計画されており、この製作に既にDepth of Fieldが携わっている、とHollywood Reporterは報じています。