SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、大学生の男女を対象に情報収集や興味関心への意識調査を行いました。

 

情報収集の多くは「Twitter」で行っていることがうかがえます。お金をかけるコトは「旅行」「漫画・アニメ」「TVゲーム・スマホゲーム」となりました。好きなファッションブランドについては「特になし」が1位。男子は「着回し」、女子は「自分らしさ」を重視する傾向にありました。

出典画像:プレスリリースより

 

around20の男女が情報収集の際に参考にする1位は、男子が「Twitter」で62.3%でした。次いで「検索エンジン」が57.7%、「YouTube」が57.3%という結果となっています。女子は「Instagram」の数値が高く、「同性の友人や家族からの口コミ」を男子より重視する傾向がうかがえます。

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そのInstagramに注目してみると、男女ともに「友達の投稿」に強い関心がありました。女子は「ファッションやメイク・カフェなどの情報源」として活用し、男子は「趣味」「スポーツ」「旅行」の数値が高い結果となっています。

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大学生の男子にグループインタビューをしたところ、「気になった商品やサービスは、通販サイトなどのランキングやレビューを参考にしている」という声が多く聞かれました。 Instagram を中心に「ビジュアル」を重視した情報収集をする女子に比べ、男子は「テキストで詳しい情報を得たい」という意識が高いといえます。

 

「時間をかけていること」について聞いてみると、男子の1位は「動画鑑賞」で53.3%でした。2位は「TVゲーム・スマホゲーム」で21.7%、3位は「漫画・アニメ」で21.0%という結果となりました。

 

一方で、女子の1位は、男子と同様に「動画鑑賞」で33.3%となっています。2位は「コスメ・メイク」で21.7%、3位は「日本の男性アイドル・アーティスト」で20.3%でした。

出典画像:プレスリリースより

 

「お金をかけていること」については、男子の1位は「旅行」で22.3%でした。2位は「漫画・アニメ」で18.3%、3位は「TVゲーム・スマホゲーム」で16.0%という結果に。女子の1位は「コスメ・メイク」で28.3%でした。2位は「ファッション・アクセサリー」で25.7%、3位は「旅行」で21.3%となっています。

 

さらに、男子にグループインタビューしたところ、「漫画・アニメ」は漫画アプリを複数ダウンロードして読んでいるほか、「Netflix」などの動画配信サービスで視聴しているようです。また、スマホゲームについては課金をして楽しんでいます。around20の男子同士で共有する話は、漫画やゲームに関する内容が多いとのことです。

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around20がファッションにおいて重視していることは、男女ともに「価格」との回答が多く、男子が45.7%で、女子:60.7%を占めました。男子は「着回しがきく」が34.7%、「長く着られる」が33.3%、「服の品質や機能性」が32.0%と続くのに対し、女子は半数以上の52.7%を占めた「自分らしさ」への重視度が高いことがわかりました。

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服を選ぶ際の意識についても、女子は「これがいい!とこだわりを持って選んでいる」と回答した人が67.7%と半数以上を占めましたが、男子は37.7%にとどまりました。さらに、男子は「これでいいやと妥協orこだわらずに選んでいる」が44.7%と、男女で意識に差があることがうかがえます。

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また、好きなファッションブランドについて自由回答で聞いてみたところ、男女ともに最も多い回答は「特になし」となっています。2位以降については、男子は「UNIQLO」「GU」、女子は「GU」「INGNI」と続きました。

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可処分所得が少ないことから、around20が価格を気にしていることはもちろんですが、around20女子は、リアル・SNSで複数のコミュニティに属し、いくつも自分を持っています。その日の気分や一緒に遊ぶ友達に合わせてファッションテイストを変えるという特徴があります。そのため、さまざまなテイストを使いこなすためにも、服をブランドよりもテイストや着回しができるかどうかを基準に選んでいる傾向が見られます。これに対しaround20男子は、女子よりもファッションに対する関心が低く、どこに着て行っても浮かない無難なスタイルを選ぶ傾向が強いようです。

 

around20男子を対象に、気になっている美容アイテム・キーワードについて聞いてみたところ、「脱毛(ヒゲ)」が最も多く31.0%でした。次いで「スキンケアが27.0%、「脱毛(体)」が20.3%という結果となっています。ダイエット・ボディメイク、サプリやヘアケアよりも関心があることが分かりました。

 

さらに、男子へのグループインタビューで「脱毛」について聞いてみると、毛を完全に失くしツルツルにしたいというより、毛量を減らしたいという意向が強いようです。またスキンケアに関して、化粧水や洗顔料を使うことが当たり前となっているaround20男子は多く、「肌をきれいに見せたい」「肌荒れを防止したい」という意識は高い傾向にありました。

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昨年、複数の化粧品メーカーから化粧下地や男性向けコスメが発売され話題となりました。実際の反応を確かめるため、メイクについて現在の状況を聞いてみたところ、75%が「興味はない」と回答しています。「興味があり、既に始めている」と回答した人は7%、「興味があるが、まだしたことはない」人は18%と、「興味がある」層は約25%という結果になりました。メイクをすることについて、まだまだ浸透はしていないようです。

 

グループインタビューでは、「肌荒れやクマを隠したい」「肌をきれいに見せたい」という理由から興味を持っているaround20男子が多く、フルメイクというよりも気になる部分を隠すために活用したいようです。

出典画像:プレスリリースより

 

「興味はあるがやり方がわからない」という声もあり、スキンケアや身だしなみの一環として取り入れたいという意識の高まりが感じられました。別調査ではaround20女子の8割が男子のメイクについてポジティブな回答をしており、そのうちの35%は周りにすでにメイクをしている男子がいるという結果でした。まだまだ一般化するまでにはハードルがありそうですが、メイクを取り入れるaround20男子は、は今後一層多くなることが予想されます。