会社などに所属せず、パソコン一台とインターネット環境さえあれば仕事ができる“ノマドワーカー”の人が増えています。政府が推し進める「働き方改革」の影響もあり、今後はカフェやファミリーレストランにパソコンを持ち込んで仕事をする人も多くなっていくことでしょう。

僕もフリーランスのライターとして仕事をしているため、締切が迫ってきてヤバいときや、ちょっと気分を変えて仕事をしたいときなどはファミレスにパソコンを持ち込むことがよくあります。最近のファミレスはWi-Fi環境が整備されている店が多いですし、各テーブルに電源が用意されている店まであって本当に便利。いろいろなファミレスでドリンクバーを利用しながらお店に迷惑にならない範囲で長時間居座らせていただいています。

ノマドワーカーにとって平日昼間のジョナサンは危険すぎる

しかし行くたびに毎回後悔してしまうのが平日午後のジョナサンです。まったくけしからん。ジョナサンは全国各地に展開していますが、どの店舗に行っても全然仕事になりません。

ジョナサンのドリンクバーはとても充実しています。炭酸ドリンクやコーヒーマシンがあるだけでなく、フレッシュジュースや野菜ジュース、青汁などヘルシーなドリンクもたくさん。それで価格も399円。コーヒーもおいしいですし、長時間滞在するならカフェよりもかなりお得に過ごせます。

ところがジョナサンのテーブルにはほぼ必ず「JONA BAR」と称してちょい飲みを提唱するステッカーが貼られています。

テーブルの上なのでどんなに目を逸らそうとしても視界に入ってきてしまうのですが、平日14時から18時まではハッピーアワーで、通常499円のプレミアムモルツが249円……グラスワインが149円……ふざけんな!! 安すぎるだろ!!

しかもジョナサンには1品250円のリーズナブルなおつまみメニューが揃っています。ポテトや唐揚げなどの定番メニューから、蒸し鶏の照り焼きピザ、スペイン風オムレツ、サーモンマリネなどのメニューまで全部250円。あまりにも充実しすぎています。

ドリンクバー単品が399円でプレミアムモルツが249円……。ドリンクバーに1品プラスしてドリンクバーセット299円の割引を適用してもフードを1品オーダーすれば500円を超えてしまいますが、プレミアムモルツとおつまみのセットなら499円……!!

こんなのビールとおつまみを頼んじゃうに決まってるだろ!! 昼メシを食べてジョナサンに移動し、仕事に集中しようと思ったら14時からハッピーアワーに突入しているというとんでもない罠が仕掛けられているのです。

しかもビールのジョッキがちゃんとでかい。黄金色の液体と泡のバランスも7:3の黄金比。ああ、なんて美しいビールなんでしょう!

オーダーしたおつまみの「スペイン風オムレツとチーズの鉄板焼き」も激ウマ。ふわふわのオムレツがトロトロのチーズをまとい、上からトマトソースがたっぷりとかけられています。こりゃあライスもお酒もガンガン進んじゃうぞ!

こんなにもハイクオリティなおつまみを食べちゃったら、1品で済ませるなんてできません。うっかり「蒸し鶏の照り焼きピザ」も追加してしまいました。

こちらも甘じょっぱい照り焼きソースとチーズが織り成す優しい味が絶品! これで250円。生地に厚みがあって食べごたえもあるので小腹がすいたときの軽食にも最適です。

そんな感じで調子に乗っておつまみを2品頼んでしまった結果、先にビールを飲み終えてしまいそうな展開に。1杯だけ飲んだら仕事に集中しようと思ってたのにこれはまずい。1杯だけなら原稿制作にも勢いが出るかもしれないけど、2杯目はまずい……!

でも1杯249円だしなー!! ピンポーン!!

悔しい!! またしても平日昼間のジョナサンの罠にハマってしまった……!! しかしここまでビール2杯とおつまみ2品を注文しても料金は998円! ファミレスでこんなに飲み食いして千円を切るとは安すぎる……!!

これだけコスパがよければお腹も心も大満足なのですが、問題は仕事するつもりでジョナサンに来たのにすっかりハッピーアワーの沼にハマってしまっていること。結局仕事はまったく進まないのです。今回も見事に撃沈してしまったのに店を出る頃には幸せな気持ちになっているのがまたヤバい。

そして次回こそはハッピーアワーの誘惑に負けないぞと思いながらも、メニューを眺めると結局ドリンクバーより安いプレミアムモルツをオーダーしてしまうから恐ろしい……! 脳にはジョナサンで現実逃避をする快感が克明に刻み込まれてしまっているのです。

もうこれは平日14時という時間帯からハッピーアワーを設定したジョナサンの担当者を恨むしかない。これからノマドワーカーになろうと考えている人は、平日14時〜18時にジョナサンに行くと仕事が進まなくなるということだけは覚えておいてください。

(執筆者: ノジーマ)

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