JALが羽田空港メインテナンスセンターで「SNSファン感謝イベント」を開催。目玉は、JALのFacebookページでコラムを手掛ける機長が登場し、たくさんの話を聞けること、そして定評のある格納庫見学の“特別バージョン”です。

ボーイング787のJAL機長登場 素朴な疑問を解説

 JAL(日本航空)が2020年1月18日(土)、羽田空港内の同社メインテナンスセンターにあるスカイミュージアムで「SNSファン感謝イベント」を開催。これまで行われていた「Facebookファン感謝イベント」の拡大版で、今回初めて、Facebookに加えインスタグラム(Instagram)からも、抽選でファンを招待しました。

 内容もアップグレードされています。このたびの目玉は、現役JALパイロットの登場、そして“特別バージョン”な格納庫見学です。


JAL「SNSファン感謝イベント」の様子(2020年1月18日、乗りものニュース編集部撮影)。

 登場したのは、JALのFacebookページなどでコラムを手掛ける田村機長です。現在担当しているボーイング787型機や、過去に操縦していた「ジャンボ」ことボーイング747型機などの写真を交えながら、「上空で機内の空気がどう保たれているのか」について解説します。

「高度1万メートルでは、空気の濃さは地上の4分の1、気温は摂氏マイナス50度から60度の厳しい環境です。そのため飛行機は、空気を入れた浮き輪のように、圧縮した濃い空気を機内に送り込んでいます。胴体が丸いのは、この『加圧』に適しているからなのです。圧力を調整する弁と組み合わせることで、機内は富士山5合目程度の空気の濃さ、気温24度前後の環境に保たれます。さらにボーイング787は、素材にこれまでより強く軽いカーボンを使っているので、3合目程度まで空気を濃くすることが可能です」(JAL 田村機長)

 こののち行われた格納庫見学も特別なもの。通常の格納庫見学は、機体の外観のみを少し離れて見るというのが一般的ですが、一味違いました。

JAL「SNSファン感謝イベント」第2の目玉 いつもと違う格納庫見学とは

 参加者は、用意されたボーイング767型機のエンジンすぐそばまで近づくことが可能で、そこで写真撮影を実施。また機内もこの日は見学でき、そこでは田村機長が上空からの写真を見せながら、それにまつわるエピソードを披露。整備士やCA(客室乗務員)もおり、参加者からの質問などに答えています。

 そして今回、参加者はコックピットや、CAが使う「ジャンプシート」にも実際に座り、パイロットやCA気分を味わいながら記念撮影できたのもポイントです。


JAL「SNSファン感謝イベント」の様子(2020年1月18日、乗りものニュース編集部撮影)。

 イベントではこれらのほか、チーム制のクイズ大会などが行われ、優勝チームには、JALの新鋭機エアバスA350型機のモデルプレーンがプレゼントされました。そのほかのチームにも景品が配られています。

 このたびの参加者は、5148人の応募から抽選で選ばれた46人。単純計算で1%以下の当選確率です。なかには北海道や福岡から、このために来た人もいたとのこと。また、インスタグラムからも応募できるようになった影響か、参加者は20代、30代が多めで、男女比もほぼ半々だったそうです。