小さなあおり運転は日々起こっている

 あおり運転が社会問題化して、法律や取り締まりも含めて大きく環境が変わったのは確かで、おかげで被害の大きなあおり運転は確実に減った。しかし、大きな問題になるようなあおり運転ではなく、小さなあおりはまだあるのもまた事実だ。あおりに対しては基本的には「逃げるが勝ち」「危うきに近寄らず」だが、たとえば片道一車線のように勝手に向こうから近づいてきて、逃げられない状態というのも考えられる。この場合、どうしたらいいのだろうか?

対抗しているように見えない安定感のある走行をする

 一本道の場合、こちらから変な行動に出ない限り後ろからあおられるとして、まず基本中の基本として譲れるなら譲って先に行かせる。しかし、寄せる場所がない場合は、延々と後ろからあおり続けられることになってしまうのはどうするか? そのときは、まず違反にならない範囲でしっかりとスピードを出す。「チンタラ走っている」というのはあおりの原因になりうるし、火に油を注ぐことにもなりかねない。

 そのうえで、さらに変な動きはしないように心がける。変な動きとは、加減速を繰り返したり、ブレーキを踏んでみたり。さらに蛇行も避けたいところ。つまり、あおる気分をさらに逆なでしないようにする。あおられているほうとしては、舞い上がってしまっていたり、スピードを抑えようとしての行動かもしれないが、あおりに対して抵抗しているようにも見えてしまうので、さらにあおられかねない。

 一定の状態で走り続け、メリハリをあえて付けない走りで怒りを増長させないようにすることが大切。変に主張しないような走りをするのがポイントというわけだ。