任天堂ソニーはそれぞれ異なるゲーム機を開発する、コンシューマーゲーム業界でしのぎを削るライバルですが、1991年には両社が共同で1つのゲーム機を開発していたことがあります。そんな任天堂とソニーのコラボにより誕生した幻のゲーム機が「Nintendo PlayStation」で、マニア垂涎の超激レアなゲーム機が2020年2月にオークションに出品されることとなるそうです。

'Nintendo Play Station' Prototype Will Be Auctioned Off In February

https://kotaku.com/nintendo-play-station-prototype-will-be-auctioned-off-i-1840485537

任天堂とソニーが共同開発したゲーム機「Nintendo PlayStation」は、1991年にシカゴで開催された家電見本市・CESの中で、その試作機と名称が発表されました。しかし、詳細な理由は不明ながら、任天堂側がソニーとの契約を破棄したことで、Nintendo PlayStationが世に出ることはありませんでした。ただし、ソニーは任天堂による契約破棄を契機に試作機段階までこぎ着けていたNintendo PlayStationを改良し、「PlayStation」として家庭用ゲーム機市場に参入。その後の大成功っぷりは言うまでもありません。

Nintendo PlayStationの実機写真は以下の記事にまとめられています。

任天堂とソニーが共同開発した幻のゲーム機「Nintendo PlayStation」 - GIGAZINE

そんなNintendo PlayStationが、2020年2月に世界最大級のオークションハウスであるHeritage Auctionsでオークションに出品されることが明らかになりました。なお、Nintendo PlayStationの所有者は過去に100万ドル(約1億1000万円)級の買い取り交渉を拒否していますが、オークションでは最低落札価格などが設定される予定はありません。

Nintendo PlayStationを出品するのは、テリー・ディーボルト氏。2009年、同氏は元ソニーの幹部が破棄するためにオークションに出品していたNintendo PlayStationを、その希少さを知らないまま購入したそうです。それから6年が経過した2015年になって、ディーボルト氏の息子が家の屋根裏部屋でほこりをかぶっていたNintendo PlayStationを発見。息子がインターネット上にNintendo PlayStationの写真を公開したことで、Nintendo PlayStationの存在は世に広く知られるところとなります。それ以降、ディーボルト氏はNintendo PlayStationを持って多くのレトロゲーム関連イベントを巡り、Nintendo PlayStationの評判を高めてきたとのこと。

ディーボルト氏は海外ゲームメディアのKotakuに対して、「私はお金を失い続けることはできません。Nintendo PlayStationと一緒にさまざまな土地を旅行することで、多くの仕事をこなしてきましたが、その間私は何もできませんでした。旅行の費用はすべて自分たちで支払っています」とコメント。つまり、Nintendo PlayStationをさまざまなゲームイベントで披露することでかさんだ出費を回収することが、オークションに出品する目的であるとのことです。

Heritage Auctionsがビデオゲーム関連のオークションを行うようになったのは、2019年の1月から。2019年2月には同オークションにて、未開封の「スーパーマリオブラザーズ」が1100万円以上で落札されています。なお、Heritage Auctions上に開設された、ディーボルト氏が出品したNintendo PlayStationの専用ページは以下の通り。2020年2月27日から入札可能となります。

Nintendo Play Station Prototype - Sony and Nintendo c. 1990s. At | LotID #87001 | Heritage Auctions

ディーボルト氏は「ノルウェーのある人物からの120万ドル(約1億3000万円)のオファーを断った」と語っており、このオファーよりも高値が付くことを期待している模様。なお、落札価格はディーボルト氏と息子で折半し、未払いの負債を清算すれば「ほとんど何も残らないだろう」とディーボルト氏は語っています。前述の通り、Heritage Auctionsで行われるNintendo PlayStationのオークションには最低価格が設定されていません。Heritage Auctionsでビデオゲーム関連のディレクションを務めるValarie McLeckie氏は、「特定のアイテムの場合、過去にパブリックオークションで販売されたことがないため、どの程度の価格で落札されるか予測がつかないためどれだけ貴重なものか教えてもらいたいところです」と、貴重なゲーム関連のものを取り扱う難しさを語っています。