いま、とある革職人の作品が、ツイッターで「悪ふざけが素晴らしい」などと話題を呼んでいる。

それがこちらだ。


「革製品、手仕事人ひでじい」(@tataism29)さんのツイートより

作者はツイッターユーザーの「革製品、手仕事人ひでじい」(@tataism29)さん。「アートと言うほどでもない...革のアート作品」とのコメントを添えて2019年12月10日、ツイッターで作品を紹介した。

バナナの革キーホルダー」と題されたこちらの作品。間違って踏んでしまうとつるんと滑ってしまいそうなあの「皮」が牛革で再現されている。ダジャレかよ!と思わずツッコミを入れたくなってしまうが、本物のバナナの皮にしか見えない完成度だ。ツイッターでは、

「ほんとは本物のバナナの皮なのでは?というほどリアル...」
「凄い好きこういうの」
「大人の本気の悪ふざけが素晴らしい」

との声が上がり、話題を呼んでいる。Jタウンネットは作者のひでじいさんにユニークなキーホルダーの誕生経緯を聞いた。

「くだらないけど面白い作品」を

「革の可能性を探る内に『くだらないけど面白い作品』を制作し、見る人を驚かせようというのが最初の動機でした」

キーホルダー誕生の経緯について、Jタウンネットの取材にそう説明するひでじいさん。

芸術系大学卒業後、グラフィックデザイナーを経て、革製品の会社の企画・デザインを手掛けるうちに革に興味を持ち、自身で革製品の工房を立ち上げた。革製品に携わってからかれこれ40年になるという。

今回の作品は自身の工芸作品の制作過程のなかで、革の可能性を探っているうちに生まれたものだそう。「バナナの革キーホルダー」のほかにも「リンゴの革キーホルダー」も制作しており、こちらも本物のリンゴの皮のようだ。


「革製品、手仕事人ひでじい」(@tataism29)さんのツイートより

ネット上で反響があったことを受けて、「大変驚いているというのが正直なところです」と気持ちを明かすひでじいさん。

「革の良さは触感にあると言っても過言ではありません。触って見てもらうのがベストなので年に一度の展示に注力しています」

として、

「今回このように多くの方に見て頂き評価して頂いたことが励みになると共に、これが集客のキッカケになることを期待しております」

と期待を寄せた。